【skt】紅潮熱狂ナイト【usss】

強引 ページ7

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次の日、大勢の職員と共に１日ぶりに我が家に帰ってきた。家具は施設側が処分してくれるらしく、あとは私が衣服や小物類で療養所に持っていきたい物を選んで箱詰めしないといけない。私の私物って大半が洋服。こんなに持っていっても良いのかな。でもどれもこれも気に入っているから捨てるなんて出来ない。それに･･･

「先生どんなテイストの服好きなんだろ･･･」

って、なんでそこで坂田先生のことが思い浮かぶんだか。結局、私は全ての服を荷造りしたら職員さんが驚いていた。絶望者って結構荷物にこだわりがない子が多いみたい。それもそうか、生きる希望を失くしちゃったんだもんね。私って異常なのかな？でも･･･ちょっとでも自分を可愛くみせたいのが女子って生き物だよね？










職員は荷物を部屋までは運んでくれず、自分で大量のダンボール箱を運ぶ羽目に。衣類とはいえ重すぎ！あんなにぎゅうぎゅうに箱詰めしなければ良かった･･･。後悔しながらフラフラ廊下を歩いていると、ドンっと勢い良く誰かとぶつかってしまった。箱のせいで前がよく見えなかったとはいえ、私が悪い。

「すみません！怪我とかありませんか？」
「大丈夫、気にせんといて。ボーっとしながら歩いとった俺も悪いし。やっぱ翌日勤務の時に夜通しゲームしたらあかんなぁ」

欠伸をしながらそう言う白衣を着た男性は、うらた先生や坂田先生とはこれまた別タイプのイケメン。泣きボクロが色気のある顔立ちに拍車をかけている。これで身長さえあればなんて、口が裂けても言えないけど。

「もしかして坂田の新規か。俺は月崎志麻、よろしくな！良かったら荷物運ぼか？」
「成田Aです、お願いします。お仕事あるんじゃ･･･」

申し訳なくて遠回しにお断りしたけど全然引き下がってくれない。そりゃ運んでもらったら助かるよ？でも迷惑はかけたくないもん。

「そんなに坂田の方が良え？俺だって可愛い女の子と話したいなー」

その顔面でリスみたいにぷくっとほっぺた膨らませるの止めてくれません？女より可愛いとか罪なんですけど。結局、月崎先生に運んでもらった。先生は話上手で、部屋までの道のりがすごく楽しかった。まさかそれを目撃されているなんて知らずにーー

「なんでまーしぃにあんな可愛い笑顔するん？俺にだってしてや･･･」

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