もっかい溶かして、ダーリン【skt】

地雷？ ページ28

◆ ◇ ◆


翌日、私は部屋の鏡の前で悪戦苦闘していた。美麗がいるとはいえ坂田くんとのお出かけだもん。バーベキューでは出来なかったおしゃれをしたい！どんなテイストの服が好きか聞いたらダーリンならなんでも似合うなんて、はぐらかされちゃったし。普通男子って女の子にこういうの着てほしい！って願望あるでしょ？おかげさまでどうすれば良いか全っ然分からない！

「これでよし。うん、私史上最高傑作！」

結局、自分好みの服で勝負することにした。スカートちょっと短いかな？バレーのせいで足が太いから見せたくないけど、致し方ない。坂田くんを意識して全体的に赤でまとめてみた。髪はいつも下ろしてることが多いから、高めの位置でポニーテールに。さぁ、本人の反応を見てみるか。

「坂田くん、どうかな･･･？」
「･･･」

嘘、無言！？え、そんなに酷かったかな。自信があっただけに、ショックも大きい。坂田くんと目を合わせていられなくて、下を向いたらツカツカと歩み寄ってきた坂田くんのスリッパが視界に入る。何されるんだろ。坂田くんに限って手を上げるなんて思わないけど･･･。思わず目をぎゅっと瞑っていると、ふぁさりと髪の毛が肩に落ちる感覚がした。もしかして、ヘアゴムを取った？

「僕以外に項晒さんといて。それとも、ヴァンパイアみたいにがぶってして欲しかったん？」
「べ、別にそういう訳じゃ･･･！」

ポニーテールくらい良くない？噛まれるよりはほどかれるだけで済んで良かったけど。怒ってるのかな･･･？

「ポニーテールって、坂田くんの地雷なの？」
「逆やって！え、俺が怒ったって思ったん？ちゃうよ！ポニーテール、僕の好みやから。僕と２人っきりか、僕とのデートの時にして欲しいな〜って」

そうだったんだ、坂田くんのタイプ知れた！ちゃんと覚えとこ。

「今日の服、すごい可愛い。赤なんは僕を意識してくれたん？ふふ、服を選ぶ時、僕のこと考えてくれたんやって思うと嬉しいわ。ありがと！」

しっかり爆弾も落とされ、出かける前から瀕死状態なんですけど。美麗の前でもこの調子なのかな？見られるのはちょっと･･･嫌だな。

距離感→←子供扱い･･･？

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