【usss】出来合いワンナイト・ラブ

プレイバック ページ20

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やっと、やっと帰宅･･･！ドサリとソファーにダイブした。体調不良の上、ちょっと残業になっちゃってしんどい。ソファーに寝転がる前に着替えとメイク落としだけ済ませたからもうこのまま寝よう。朝風呂入れば良いし、食欲ないし。そう思っていると、ピロンとメッセージアプリの通知が鳴った。誰からだろ、え･･･。

センラくん今日雨酷いけど大丈夫?


センラくん！？さすが、よく分かってるなぁ。付き合ってた時は雨で私がダウンしてる日は家事全部やってくれた上、すごく甘やかしてくれた。なんて返せば良いんだろ。隠すべきか、正直に言うべきか。

A別れたんだから、心配しなくて良いよ。自分でなんとかする、ありがとう
センラくん実は気になってもう家の近くまで来とんねん、スーパー寄ってから行くわ


30分後、インターホンが鳴りセンラくんが本当に来た。そんな優しく私のことを見ないでよ。諦めの悪いわたしはそれだけで鼓動が高鳴った。

「お風呂は入ったん？ご飯は食べてないんやろ？」
「お風呂もまだ」
「じゃあ入ってき、その間に俺ご飯作っとくから」

こんなことを言ったら君を困らせるのは分かってる、でもーー

「お風呂、一緒に入ろ？」

あの頃のように。

「んんっ、んぁっ」
「Aはほんま良え子やね」

風呂場に響く水音と私の喘ぎ。普段は焦らしてイジワルなプレイだけど、雨の日は優しく丁寧に、でも確実に絶頂に導き褒め殺してくれるセンラくん。雨の日が苦手なことも、苦手になった理由を受け止めてくれた彼氏はセンラくんだけ。元彼達は言えるような関係じゃなかったり、言えても理解してくれなくて。なんで受け入れてくれたのか以前聞いてみたことがある。すると、

『好きな女の子のためやったらなんでもしたいって思うもん。それくらいめっちゃ可愛いワガママやん』

スパダリな答えが返ってきた。もう別れたんだからケジメをつけないといけないのは分かってる。でも･･･また君の底なしの優しさに溺れてしまいそうーー

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