6話【神宮愛】 ページ7
「君は、強いんだね、これはボクがクリアしたクエストじゃないから君一人で先生に報告しに行って。ボクは何もしてないから」
学院に帰った後、そう言われ去られてしまう。
確かに、私がほぼ倒したと言ってもいい…が、それは私だけの力ではない。
その事を伝えたくて、報告は後回しにして会長を追いかけようとするが、何処に行ったのかはわからない…どうすれば…
そう、うろうろとしていた時だった。
「あいつならあっちに走って行った」
「え?」
空耳だろうか。いや、絶対に違うと思う。
だってあの声は『天王寺蓮』の声だ。何故だが耳に良く残る。
とりあえず、あっちと言われた方にでも行こうと走れば、すぐに会長は見つかった。
「神宮さん…」
「あの、押し付けないでくれますか」
スパーンと『良い人』は一時中断してハッキリと私は言った。
「そもそも、貴方と私は種族に違いがあるのはしょうがないことじゃないですか。
というか私はやりたくて来たんじゃありません。
貴方と親睦を深めろと無理矢理変えられたのです。なので、私はおまけです」
「で、でもほとんど君が…」
「会長を守るためにやったことです」
その言葉に、嘘偽りはなかった。
私は引かれているだろうなぁ…とも思いながら言葉を続ける。
「私は、貴方がクエストの内容を教えてくれたから出来ました。
道案内だって、貴方がしてくれました。
会長がいたから私はセイレーンを倒せたんですっ!なので、早く報告書出しに行きましょう」
そう会長の手を引く。
「それに、攻撃魔法があったって…」
「え?」
「なんでもありません。ほら、貴方は会長なんですから…宜しくお願いしますよ」
そう私は『良い人』を再開し、会長に報告書を手渡した。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白雪(プロフ) - 終わりました (2017年4月25日 13時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 更新します (2017年4月25日 12時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
キリト@(プロフ) - 終わりました (2017年4月25日 10時) (レス) id: 2971bfffa5 (このIDを非表示/違反報告)
キリト@(プロフ) - 更新します (2017年4月25日 10時) (レス) id: 2971bfffa5 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 終わりました (2017年4月24日 23時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ