24話【神宮愛】 ページ25
『愛、ごめんね』
『愛してるよ、またね』
そう、アゼル兄さんとルイズ姉さんが私に笑いかける。
死んでるって、もういないって頭の中では分かってる…でも、言わずにはいられなかった。
「待って、兄さん、姉さん!!」
その言葉と共に脇腹に攻撃を食らう。
口から血を吐き出す。不味い、二つの意味で不味い。
「悪趣味なモンスターだ事で…」
よろよろと立ち上がり、どうにかモンスターをぶった切る。
目の前にいるモンスターを倒した後は、もう死にそうだ。
息を切らして、どうにか木陰に隠れる。
「げほっ、げほっ」
一瞬でも、良かった。
嬉しいだなんて、モンスターに感謝なんて、変すぎるしクズすぎる。
でも、それだけ会いたかったんだ。
「ごめん、なさ…ぃ」
謝罪の言葉を言えなかったのが唯一の心残りと言う奴なのかもしれない。
私の頬に一筋の涙が伝った。
それは『痛み』か…それとも――――
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白雪(プロフ) - 終わりました (2017年4月25日 13時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 更新します (2017年4月25日 12時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
キリト@(プロフ) - 終わりました (2017年4月25日 10時) (レス) id: 2971bfffa5 (このIDを非表示/違反報告)
キリト@(プロフ) - 更新します (2017年4月25日 10時) (レス) id: 2971bfffa5 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 終わりました (2017年4月24日 23時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
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