この人は変わらないなぁ デイジーside ページ8
一心不乱に走り続けた。未来では鍛えて体力のついていたボクちんだったけれど、何もしていないボクちんは晴の炎を少しばかり操って筋肉を活性化させるので、精一杯だった。
デ「ハァ…ハァ…!」
ボタンが動いてることに泣きそうになりながらもボクちんは最後の角を曲がった
そこにはボクちんがよく知る色違いの眼をした黒コートの女が立っていた
デ「ボタン…！」
感極まって、名前を呼んでしまったボクちんに対してボタンは片手を上げた
「やぁ、デイジー。久しぶり」
本当に…本当に!ボタンがそこにいる!動いて、喋りかけてくれている!目を閉じ、横たわっていないんだ！
デ「ァ…ぁあ…！」
泣きそうになるボクちんにボタンは上げていた手をボクちんの前に出した
「行こうデイジー。僕らの大空は僕達を必要としているようだ」
その言葉にボクちんはスっと頭が冷静になる
そうだ…。ボタンがここにいる。それには理由があるんだ。白蘭様は未来で沢山のことをした。だから、ここに来れなかったんだ…
そして─ボクちんを救ってくれた白蘭様のお役にまた立てるんだ
ボクちんは息を整える。心に炎が灯して…
デ「解った。─我らは白蘭様の為に」
そうしてボクちんはボタンの手を取った─
「これからも宜しく、デイジー。白蘭の晴」
“これからも”…そうだ“これからも”僕達は白蘭様の為にあり続けられる
デ「こ、こちらこそ宜しく、ボタン。白蘭様の唯一無二の雷」
お互いに白蘭の為に動くと解ったボクちん達はこの施設を後にしたんだ
─…
──…
…
「ところでデイジー。コレ」
そう言って出してくれたのは未来でボクちんが持っていたものだった
デ「！ぼ、ボクちんのぬいぐるみ」
「2回目の初対面くらいに印象を良くしたいしね？」
あ、初対面の時の隈が濃くて、白蘭様と眠った時の話か…
デ「記憶があるのに？」
「それでもだよ」
頬をかきながら、恥ずかしそうにするボタンにボクちんは─
デ「…うん」
─とだけ返した
自己紹介の時に笑いかけらた時も、こんなふうに少し気まずそうに笑っていたなと思い出した。ボタンは変わらないのだと…そう思った
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作者
デイジー視点が書けて良かったです
不定期更新ではありますがなるべく週一更新を目指しています
ああ…なんて綺麗なんだ→←あぁ…嬉しくて堪らない！ デイジーside
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ノルン(プロフ) - はぁぁぁぁぁ！！！更新されてる！！！やったぁぁぁぁ！！待ってました！！めっちゃ嬉しいです！！更新お疲れ様です！！ (2020年7月19日 23時) (
レス) id: a576ecff6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼風(あおかぜ)☆ | 作成日時：2019年9月26日 0時
