【REBORN】情報屋である僕は白蘭の親友兼幼馴染兼部下です【白蘭】 (ページ28)

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それはきっと…白蘭side Part2 ページ28

苦笑して、受け入れるボタンを思い描いてしまった

白｢…っ｣

だってボタンはいつもそうだから
優しくて、他人を優先して、僕に甘い
だからきっと受け入れる。受け入れて、どこかへと消えてしまう

それが僕の頭の中で、記憶の中であっても消えてしまう。そんな気がする

白｢いやだ…。一緒いたいッ！居たかったんだ！けどッ…けどッ…！｣

助けれなかった。神様になったのに救えなかった。…二度と一緒にいれなくなってしまった

白｢もう無理なんだよ！全部…全部全部手に入れれたのにッ！ボタンをッ！ボタンだけッ…ぅう…｣

他の何もいらなかった。仕方がないと笑いながら受け入れ、一生懸命受け止めてくれるボタン以外いらなかった
─…その一番大切な存在が…一番大切だと気付いたのは他の“僕”が彼女を喪った時
知らなかった。知りたくなかった。彼女といたばかりにそんな空虚な僕になるなんて知りたくなかった

大切で大事だった─大好きだった。

白｢いやだ…無くしたくなかったッ！でもッどうしようもないじゃないかッ！｣

─もう僕の隣にボタンはいない

白｢忘れたくない(わすれたい)…｣

白｢僕はッ…ユニみたいにはなれないッ！ユニみたいに強くないッ！ボタンの心が僕と共にあるのかもしれないッ！それでもッ…！僕は彼女自身に隣にいてほしかった！彼女自身に僕に話してほしかった！ボタンだけはずっとッ…ずっと…！｣

一緒に生きていてほしかったッ！

ユ｢ええ。それでも白蘭。貴方は生きなければ、貴方だけしかいないこの世界で貴方だけがボタンを知っている。貴方しかボタンのことを覚えている人はいないんです｣

やめて

ユ｢ボタンが貴方の隣にいなくとも、貴方だけがボタンを知っている｣

やめて

ユ｢─…ま、云わば独占ですね｣

やめ─…え？

白｢へ…独占？｣

ユ｢ふふ。私は強くはありません。死に脅え、大切な人との別れに怯える。そんな女です。
私は汚い人間です。それでも誰かが自分のした行動で生きて、私を忘れないでくれる。誰かの傷になれる｣

白｢…｣

ユ｢そんな浅はかな女です。そんな人間です｣

悪戯っぽく笑うユニのその表情を僕は初めてみた。どの世界でも見た事のなかったユニのそんな表情に僕は呆気に取られる
それと同時に何故か安堵した。この子も人間なんだと。
死を受けいれて死んだ聖人のようなこの子も人間だったんだと

そう思うとなんだか…

白｢…確かに悪くないね｣

ブルーベル達に取られていたぶんボタンを独り占めしてると思ったら悪くないと思ってしまった