【REBORN】情報屋である僕は白蘭の親友兼幼馴染兼部下です【白蘭】 (ページ26)

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なぁ、何故なんだ…？ γside ページ26

γ｢お前の部下たちが強いことは知っているし、お前が強いのも知っている。だがお前たちを信用したわけではないッ！！図に乗るなよ白蘭！｣

そうだ。10年後のジッリョネロ(俺たち)が─ユニが受けたことを忘れたわけじゃない。それでも、そのおかげでアリア(ボス)を短命で喪うと分かっていた俺たちがどれだけ嬉しかったか。
アリアの娘。形見。
彼女の存在に俺たちは焦がれた。

─それと同時に絶望もした。

世界を背負わせてしまうことに。またアルコバレーノの呪いで大切な存在が死ぬことに。

─ユニが訪れることを望む俺たち
─ユニが訪れずに、おしゃぶりが渡らないでいてほしい俺たち

この2つの思いがせめぎ合っていた。
幻騎士が裏切ることよりも。何よりも彼女が来る事を─来ない事を思わないやつはいなかった。

─…けれどあの娘は優しく気高いから来る。
誰もがそう確信していた

それでも…まさか忌むべき相手と来るとは思わなかった

焦がれたボスの娘に対する歓喜
忌むべき相手に対する憎悪と殺意
呪いが解ける期待と希望

様々な感情が一気にやってきた

白蘭が俺たちにとって忌むべき相手だ。
“俺”が死んだ後の話も知っている。
白蘭に大切な存在がいたなんて知りもしなかった。知りたいとも思わなかった。ただ大切な存在を生かす為に世界を滅ぼす男

忌むべき相手であると同時に俺は─…俺は共感してしまった。結局救えなかったのは同じだったから。

─そんな感情を抱いた自分にまた吐き気がした。

世界を救うために戦う小さな身体を知っている。涙を流し、震えていた少女を知っている。
その元凶は元々世界を壊す気でいた。それが途中で白蘭の大切な存在が─ボタンと呼ぼれる女が意識不明になり、目的が少し変わった。それだけだ。成すべき結果は変わらない

こんな元から全てを壊す気でいた男に─ユニを死ぬ原因になった男に何を託せと言うんだ

γ｢お前を決して認めないッ！！｣

例えコイツに一生勝てなくても、俺たちは─俺はこんな男にユニの未来を託せないッ！

あぁ…アリアどうしてこうなってしまったんだ…？
教えてくれよ。アンタはきっとこの未来が見えていたんじゃないのか…？
俺たちにユニを託したんじゃないのか？

なぁ、ボス…。