【REBORN】情報屋である僕は白蘭の親友兼幼馴染兼部下です【白蘭】 (ページ22)

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親友ですから… 入江正一side ページ22

未来の自分から頼まれた通りにした後。しばらく家に閉じこもって、機械工学の本を読み出していたら、いきなり知らない記憶が頭に入ってきた

正｢んなっ！え…あ…ええ！！？ど、どういうことぉ！？｣

思わず叫べば、母さんや姉さん達にうるさいと怒鳴られてしまった。けれどそれよりも、だ。
あまりにも膨大な記憶に頭が痛い…し、お腹も痛い。

ほぼほぼの原因が僕にある癖に僕ってば人様に協力を求めるとかホントに厚顔無恥にも程があるよ僕っ！！

あわあわと取り乱してしまう。けれど─…

正｢楽しかったなぁ…｣

いや、この場合は楽しそうの方が正しいんだろう。白蘭さんとのゲーム制作もボタンさんとの対戦も楽しかったのは間違いなかった
裏切り、裏切られての関係。
それでも確かに僕達は─…

正｢親友、だったんだなぁ｣

未来のことなのに何処か過去のように話したくなってしまうのは逃避なのかもしれない。

いや…逃避しちゃダメだ。それに僕に最後にボタンさんは言ったじゃないか『僕達の親友だね』と

正｢本当に強い人たちですよ。白蘭さんもボタンさんも｣

ボタンさんの最後の手紙に書かれていた内容も頭に流れ込んでいた
未来の僕が感じた通り、信頼して自分の情報を全て渡してくれたボタンさん。流石にそれ以降の記憶は入ってはいなかったけど、あの暗証番号は─…

正｢僕と白蘭さんの誕生日…だった｣

120314は12月03日が誕生日の僕と3月14日が誕生日の白蘭さん。

正｢あの人親友(僕達)のこと好きすぎるよ｣

思わず笑ってしまうのは仕方がない。だってボタンさんはどうあがいてもボタンさんなんだと改めて分かってしまったんだから。
白蘭さんに恩を感じて、白蘭さんを信じて進み続けて、隣に歩む為に努力している。
ボタンさんは僕と親友である(隣に歩く)ことを望んでいる。白蘭さんの隣を─…

正｢そう思ってくれてるのは白蘭さんが僕のことを親友としてボタンさんに紹介したから…かな｣

荷が重いし胃だって痛い。けれど、そこに僕はいたい。白蘭さんと同じ景色が見えるとは思っていない。それでも白蘭さんが何を見ようとしているのかは分かる親友になりたい
隣にいて同じ景色が見れないこともあるだろう。
それでも僕は白蘭さんとボタンさんの隣を歩める人間になろう

正｢さて、と。とりあえず未来から来た知らなかった機械工学知識が入ったし、頑張ろうかな！｣

手始めに得意なことを極めて、親友(2人)の役にたつとしよう。

─それから数日後スパナが来たのは別の話だ