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「ギャーギャーやかましいんだよ腐れメガネ!!自分だけが不幸と思ってんじゃねぇ!!Aに木刀当たったらどうすんだよ!!」
バイクから降ろされると、手を引かれて少年の前まで行く。銀が少年にお説教してるけど…。パフェもう少し食べたかったな。
ウィーン。目の前にある大江戸ストアの自動ドアが開いた。
「あら?新ちゃん?」
女の人の声。新ちゃん?ってこの少年のことかな。
「げっ!!姉上!!」
へぇ、少年のお姉さんか。
「仕事もせんと何プラプラしとんじゃワレボケェェ!!」
あらら、お姉ちゃんが弟を殴ってる。これが二人のお宅の教育なのかな。
「…A、帰ろうか」
銀が完全に引いちゃってる。まぁあのお姉さん容赦ないしね。銀に手を引かれてバイクの側まで歩く。
「まっ…待ってェ姉上!!こんな事になったのはあの男のせいで……あー!!待てオイ!!」
「A、早く後ろに乗んなさい。ワリィ俺家に帰ってAとイチャイチャしねぇといけねぇか…ら」
銀時がAが乗ったかどうか確認するために後ろを振り向くと、そこにはAではなく少年の姉がいた。
***
――恒道館道場――
「いやあのホント……スンマセンでした。俺もあの…登場シーンだったんで、ちょっとはしゃいでたっていうか……Aにかっこいい所見せたかったっていうか……調子に乗ってスンマセンでした」
少年の姉に殴られた銀の顔に触れる。
血の匂い…ってことは鼻血が出てるのかな。左頬も腫れてるし…あのお姉さんもう少し手加減して欲しかった…雰囲気や気配を読む限り、悪い人間とは思えなかったから手を出す事ができなかったけど。
銀の顔に触れていると、お姉さんの声が聞こえてきた。
「お前のせいで全部パーじゃボケェェ!!」
「おちつけェェ姉上!!」
あ、お姉さん小刀持ってる。
『危ない』
銀が怪我しちゃう。
「Aちゃんは危ないから下がってな」
銀の前に出ようとしたけど、逆に後ろに庇われてしまった。
怪我してるんだから、無理しないでほしいんだけど。
「切腹はできねーが俺だってケツぐらいもつ」
銀が少年とお姉さんに何かを渡したみたい。たぶん名刺かな。
「「万事屋 坂田銀時?」」
「あぁ。Aは万事屋の一員兼俺の彼女だ。この俺、万事屋銀さんが何か困った事あったら何でも解決してや……」
「「だーからお前に困らされてんだろーが!!仕事紹介しろ仕事!!」
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作者名:コロ助 | 作成日時:2017年3月24日 0時