106.やっと探れた向こうのお前は ページ36
〜error side〜
ES｢……クそ、なﾅｶか見ツからﾈえﾅ……｣
俺は今、琴音が向こうの世界でどんな扱いになっているか探る為、三次元と繋がるコードやデータやらを探していた。
進捗はまあ……冒頭のセリフの通りだ。
簡単に見つかるもんじゃねえってのは分かっちゃいるんだが……こうも見つからないと、さすがにイライラしてくるな……。
そう考えつつデータを漁っていると、大量に開いたウィンドウのうちの一つに映像が映し出されているのに気が付いた。
映像には、病院の待合室でそわそわとしている老夫婦(と言っても40〜50代に見える)と、琴音と同年代ほどに見える青いパーカーを羽織った少女が映っていた。
夫婦の方は琴音と顔付きなどがよく似ているように見える。おそらくあいつの両親だろう。
となると、青パーカーは友達にあたるのだろう。夫婦の方と似ても似つかねえし。
にしても琴音、なんで入院してんだ……？……ちょっと嫌な予感がしてきたな。当たらなきゃいいが……。
しばらくすると、奥の方から｢中原さん、宮沢さん｣と看護師が誰かを呼ぶ。すると夫婦と少女が勢いよく立ち上がった。
コツコツと靴音を鳴らして出てきた看護師が三人を奥へと連れて行く。おそらく琴音のいる病室へと向かっているのだろう。
エレベーターに乗り、だいぶ奥まで来て、数ある引き戸のうちのひとつの前に案内された夫婦と少女は、彼女の名前を呼びながら病室へと駆け込んだ。
そこには──
頭にネットを被せられ、体からたくさんの管を伸ばして眠る琴音がいた。
ES｢……こレは、一体……｣
……見た感じ、植物人間状態じゃなさそうだな……。どっちかっていうと昏睡か。勘が外れてくれてなによりだ。
しっかし、あの頭のネットはなんなんだ？inkから聞いてる限り、あんな怪我はしてないはずなんだが……。
少女『琴音……やっぱ、まだ……』
残念そうに少女が呟くと、琴音の母親が布団をめくり、彼女の手をすがるように握る。
母親『ほら、琴音。せっかく奏ちゃん来てくれたんだから、早く起きなさい……ね……？』
奏『い、いいんです、おばさん。最近忙しかったみたいだったし、きっと疲れてるから……もう少しだけ、寝かせてあげてください』
母親が子を起こそうとする口調で琴音に語り掛けるのを、少女───奏といったか───が制した。
父親は……ただ黙って琴音の顔を見つめていた。
彼は、何かに気付きそうな……そんな表情を浮かべていた。
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†ノルン†(プロフ) - カド松さん» ｱｯｯｯｯご指摘ありがとうございます修正してきます！！！当方の確認不足です本当に申し訳ない切腹します！！！！！！！(ｸﾞｻｰ) (2021年4月1日 13時) (
レス) id: 736d31cea0 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 傘オルゴールは一応本家ならmemoryって曲だったはず。でもundertaleの一部なのであってるですね (2021年4月1日 9時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
松野アヤ松(プロフ) - 平成最後の年越しのやつホラーとサンズニキのやり取りが尊すぎて…可愛すぎかよ！！って思いました。 (2019年9月14日 23時) (レス) id: a6d6e609d9 (このIDを非表示/違反報告)
†ノルン† - りんごっこさん» ありがとうございます！これからも精進させていただきます！ (2018年10月10日 22時) (レス) id: 03448f2644 (このIDを非表示/違反報告)
りんごっこ - 言うの遅くなりましたが…続編おめでとうございます！！これからも頑張って下さい(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2018年10月10日 7時) (レス) id: ea5b0a9e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真綿ノルン | 作成日時：2018年10月6日 15時
