【UNDERFELL】トリップ先は荒んだ地下世界でした。

34.人生で初めてカツアゲしました(違) ページ39

……なあ、これってほふく前進したらDoggoの視界に入らずに次のエリア進めたりとかしないか？(((

いや、ここで逃げちゃ後が面倒だし他んとこでもまた逃げる気しかしないから普通に歩くけどさ……;;

もうこれは決意キメなきゃ……←

見張り小屋のちょうど正面に差し掛かった時、Doggoがぬっと姿を現した。

Fell Doggo(以下:Fﾄﾞ)
｢今何か動いたか？俺は動くモンしか見えねえから勘違いじゃなさそうだな……｣

あ、こっちでも視覚障害は健在なんだな。なんか安心した(？)

Fﾄﾞ｢もし動いた奴が人間だったなら……そいつを眠らせてやるよ、永遠にな！｣

そう言いながら、本当に動いているものしか見えないのか、と問いたくなるほど正確に俺の正面へ躍り出た。

ふわりとSoulが浮かび、メッセージウィンドウとコマンドが展開して戦闘が始まった。

＊Doggoが襲いかかってきた！

＊ACT
＊調べる

＊Doggo - ATK13 DEF7
＊動くものにすぐ反応する。
＊趣味:リス

Fﾄﾞ｢おらっ！｣

ヒュン、と掛け声と共にブルーアタック状態のナイフが降り下ろされる。

動かなければ害は無いと分かっていても怖いものは怖い、両手でコートの生地を強く握り締めて顔を背ける。

一瞬Soulの中に異物が通り抜けたような感覚に陥ったが、それはすぐに消えた。

＊Doggoはあなたを見付けられないようだ。

よし、後はACTで撫でてMARCYすればOKだな。

よかった、俺とDoggoの身長たいして開いてなくて。ちょっと背伸びすりゃ頭に手届きそう。

Doggoがきょろきょろと辺りを見回している隙に死角に回り、背伸びして彼の頭を撫でた。

Fﾄﾞ｢うおっ、撫でられたぞ！？｣

そう驚いたきり、｢撫でた？｣｢撫でて｣などと言いながらペットと化した。

……この状態を見守るのも少し楽しい気はするが、ずっとここにいたら別のモンスターが乱入しかねないし、早めにMARCYしとこ(ﾋﾟｯ←(MARCYコマンド押す)

＊あなたは勝利した！
＊0EXPと30Goldを手に入れた。

Fﾄﾞ｢だ、誰かが……動かない奴が俺を撫でた……。くそっ、俺とて犬のはしくれだ、つい反応しちまう……！｣

悔しそうにそう言って、カウンターの下へ姿を消した。

……先生、いつの間にかポケットに30G入ってたんですがこれはカツアゲになりますか？(((

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