ポケットモンスター シエレトワール

第36話「確かめる」 ページ44

(___良い確かめ方、か…。)

ﾀﾞｲｺﾞ「…」

ｸﾞﾘｰﾝ「おい、どうかしたか?ダイゴ。Aをジロジロ見て…。」

ﾀﾞｲｺﾞ「えっ、あ…」

ｼﾛﾅ「あらやだ。」

ｱﾃﾞｸ「ダイゴ君…君という男は…」

___まずい。…ボクが啜っているコーヒーな話ではなくて。

ｶﾄﾚｱ「妹は渡せないわ」

これは、話が別の方向に持っていかれつつある。

「…?どうかしたの?姉さん。」

(鈍くて良かった…!!)

ｼﾛﾅ「何でもないわ。ダイゴがちょっとおかしいみたい。」

「おかしいって、風邪とかですか?」

ｱﾃﾞｸ「違うんだ、A君。頭の方だ。」

(アデクさん…酷い…)

そんな事を思っていると、グリーン君が寄って来て、ボクの腕のあたりを肘でつついてきた。

そして小声で、こう言った。

ｸﾞﾘｰﾝ「ダイゴ…、お前…年下が好きなのか?」

何を言っているんだ、この子は…

ボクも合わせて、小声で言う。

ﾀﾞｲｺﾞ「ち、違うんだグリーン君。彼女、知り合いに似ている気がして…。」

ｸﾞﾘｰﾝ「知り合い?」

ﾀﾞｲｺﾞ「そうなんだ。ボクが15歳の時、友達になった…」

ｸﾞﾘｰﾝ「へぇ…」

ｼﾛﾅ「ダイゴ、ちょっと来て頂戴。」

シロナにそう言われて、黙って付いていく。
個室の外に出て、化粧室の近くでシロナは止まった。








そして、口を開く。

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