ポケットモンスター シエレトワール

第34話「黄色い花が咲く」 ページ42

ｼﾛﾅ「…ふぅ。負けちゃったわね、私。」

シロナさんがそう呟く頃には、体の熱と痛みは消えていた。

「勝った…!」

ｼﾝｸ「((あぁ。…俺達の夢が叶うんだ。))」

「やった…やったぁ!シンク、私…凄く嬉しいよ。頑張ってくれてありがとう。」

ｼﾝｸ「((俺も嬉しいぞ。))」

ｶﾄﾚｱ「A!おめでとう!アタクシ、感動しちゃったわ。」

観客席の皆が、私達の元に寄ってくる。

ﾀﾞｲｺﾞ「Aちゃん。おめでとう。君のメタグロス、とても輝いていたね。」

「あ、ありがとうございます。」

ｸﾞﾘｰﾝ「良かったな、A!」

「はい…。とっても嬉しいです。」

ｱﾃﾞｸ「おめでとう、A君。君とアブソルの力は、儂の想像以上であった。」

「えへへ…。」

ｼﾛﾅ「Aちゃん、本当におめでとう。ここまで滾(たぎ)ったバトルは久だったわ。」

「そんな…恐縮です。」

私はそう言って、嬉しさで笑った。

(ちゃんと笑えてるかな…?)

ｶﾄﾚｱ「久々といえば、貴女のその花の咲くような笑顔…久々に見たわね。」

(良かった、笑えてる。)

「そうかなぁ?…バトルが楽しかったからかも…。」

ｼﾛﾅ「ふふ…。ねぇ、皆。この後時間があったら、食事でもどうかしら?…Aちゃんの新しい門出のね。」

ﾀﾞｲｺﾞ「いいじゃないか、シロナ。」

ｸﾞﾘｰﾝ「おう!…そうと決まれば早速行こうぜ!」

「…はい!」


(門出かぁ…。私…本当に旅が出来るんだ…!何だかワクワクしちゃう…!)

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