ポケットモンスター シエレトワール

第29話「属性不利を超えて」 ページ36

ｼﾛﾅ「…『火炎放射』!!」

「後退して!そのまま『ラスターカノン』!!」

『火炎放射』は当たらず、後退しながら攻撃したライトの『ラスターカノン』が命中した。

ｼﾛﾅ「ミカルゲ…!まだ、やれるかしら?」

ミカルゲに近づいて攻撃をしようものなら、その炎がライトに移ってしまうだろう。

(どうすれば、)

ｼﾛﾅ「ミカルゲ、『大文字』!!」

(しまった…!間に合わない!!)

何か策は…、と考えた瞬間に、ライトが自ら『大文字』に当たるようにして、前に出た。

「…ライト!?」

ﾗｲﾄ「((大丈夫、このくらい、なら…!!))」

『大文字』が、ライトにぶち当たる。

「…!!」

ライトはそこから一歩も動かなかった。

ﾗｲﾄ「((…よし、気合い、入れた…!))」


_____気合い…?

気合いとは、何の事だろうか。


ﾗｲﾄ「((僕は、Aから沢山の物を貰った…いくよ、『恩返し』!!))」


ライトが、猛スピードでミカルゲへ向かっていく。
最低、自分が倒れたとしても敵に大ダメージを与え、後のシンクに託すつもりなのだろうか。

ｼﾛﾅ「ミカルゲ…!避けなさい!」

ﾗｲﾄ「((遅い、よ…!))」

ﾀﾞｲｺﾞ「メタグロスの独断の上に、あの時の『ラスターカノン』で加速を図ったというのか…?」

ｸﾞﾘｰﾝ「加速?」

ﾀﾞｲｺﾞ「ああ。メタグロスは『ラスターカノン』を使う事によって、飛躍的な加速を可能にするだ。」

ｸﾞﾘｰﾝ「ふーん。頭いいんだな、メタグロスって。」

ﾀﾞｲｺﾞ「そうなんだよ!鋼ポケモンはこれだから…」

ｱﾃﾞｸ「バトルを見ろ。…あのミカルゲが、戦闘不能だ。」









(『恩返し』…そんな技、いつの間に…?シオンといい、ライトといい…)

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