ポケットモンスター シエレトワール

第1話「少女が願う事」 ページ3

早朝＿

穏やかな風が、頬を掠める。

ここはイッシュ地方、カゴメタウン。

豊かなるこの地方で、少女は暮らしている。
少女は庭に出て、キャモメの囀りに耳を澄ませていた。

「旅…かぁ…」
『お前には無理だろう…その人見知りじゃ。』
「シンク…おはよう。」
『あぁ…。早いな。』

シンクとは、彼女の相棒のアブソルの事である。

「やっぱり、私には無理かなぁ…私がトレーナーになって旅に出ても、アブソル達は強いから、きっと目立っちゃうね。」
『そうかもな。』

シンクがそう言うと、彼女は寂しそうに笑った。

「それになにより、」
『お前の姉さんが許してくれない、か?』
「ふふ、当たり。」

「あら、何を話しているの?」

噂をすれば、だ。
例の姉の登場である。

「っ…姉さん!おかえりなさい!どうしたんですか?」
「貴女の家に寄ると、メールしたのだけど…」

メール…?
そういえば、
携帯の電源が切れてしまっていたのを忘れていた。

「ごめんなさい…携帯の電源が切れていました。」
「あら、そうなの?ちゃんと充電くらいしておくのよ…？」

「はい…。改めて…おかえりなさい、姉さん。」

「ええ…。ただいま。」

姉さんが居るとなれば、騒がしくなりそうだ。


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さて、第一話はどうでしたでしょうか?
カトレアさんの口調が分かりません…ww

『後半、俺が空気のようだったのだが?』
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