第8話「その痛みを受けとめて」 ページ11
「痛ッ…アブソル?どうして…ッ…」
少女の胸元から鮮血が吹きあがる。
そしてその場に蹲る。
?「そのアブソルはね、人間を恨んでいるのだよ。」
声がして振り返ると、白衣を着た男性が立っていた。
「どういうことですか…?」
?「その目の傷…私の部下が付けた物でね…少々折檻が過ぎた様だ。君にも分かりやすく言うなら…お仕置き、かな…」
「お仕置き…?だからアブソルが傷付いたの?」
?「そうとも。ソレはね、心が飢えたまま死んでいくのさ。誰からも愛されずに…我々の傀儡として、ね…その瞳を見て御覧。汚れきっているだろう?」
「ソレって…アブソルのこと…?」
?「そうさ。では…そろそろ見つかってしまいそうだから、失礼するよ。……君には、ソレの心を解くことが出来るかな…?ただ殺られてしまうだけかな…?ハハッ…これだから面白い…。」
男性は踵を返す。
「アブソル…あのね、」
アブソル「黙れ黙れ黙れ!!!!お前に何が分かる…!!お前如きに…死んでも分かってたまるか…!!…殺してる…醜い肉塊となればいい…お前なんか…人間ナンカ…」
「嘘つき。」
アブソル「何だと?」
「だって貴方、『誰も傷つけたくない』って言ってたじゃない…だから、」
アブソル「…」
「だから、それは貴方の本心じゃないって。酷い人間にそう思わされているだけなんじゃないかって…そう思うの。」
少女は微笑んだ。
アブソル「何故だ…何故そう言える…!俺に切り裂かれて尚、何故笑っていられる…!」
少女はアブソルを抱きしめた。
「貴方を知りたい。…誰からも愛されなかったのだとしたら、私が愛してあげるよ。だからね、」
『一緒にいよう。』
少女の瞳から、雫が一滴零れた。
アブソルの瞳からも雫が零れた。
その雫が、穢れを祓った。
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ブランシュ(プロフ) - スターゲイザーさん» いつもありがとうございます!更新頑張らせていただきます!間もなく夢主様が旅をしますので、それまで少しお付き合い下さい! (2016年12月29日 17時) (レス) id: ef066e5936 (このIDを非表示/違反報告)
スターゲイザー - 大誤算…(←あえて直さないww)皆からいやらしい目で見てる確定されてるww頑張って妹を守るのだ!カトレア!ww更新頑張れです! (2016年12月29日 17時) (レス) id: 66cb58fafd (このIDを非表示/違反報告)
ブランシュ(プロフ) - スターゲイザーさん» ありがとうございます!…そもそもイッシュ地方でのメガシンカは有り得ない筈なのですが…。思いの力というやつです(投げやり) (2016年12月29日 10時) (レス) id: ef066e5936 (このIDを非表示/違反報告)
スターゲイザー - おぉーきーストーン無しでメガ進化したーーー!?!?スゲー。最初アブソルのメガ進化見たときは飛行タイプが追加されたと思いました!カッコいいです!更新頑張れです♪ (2016年12月29日 10時) (レス) id: 66cb58fafd (このIDを非表示/違反報告)
ブランシュ(プロフ) - スターゲイザーさん» ありがとうございますー!頑張ります!私もアブソルが好きですねw (2016年12月27日 4時) (レス) id: ef066e5936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブランシュ | 作成日時:2016年11月17日 20時