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︳ ページ4
A視点
ボールが床に強く弾く。
皆同じことをやっているから、同じ音が響いて耳には良くなさそう…
(訳:うるさい)
灰羽「 凄いね！ 」
「 …… うん！ 」
灰羽さんがそう笑うから、私はそう答えるしかなかった。これって卑屈？
＿その数秒後、私の世界は変わった
背の高い人がジャンプをし、ボールを打つ。
中学生の時に習った「 スパイク 」というものだろう。
けど、それは神が私へ最後の忠告をした合図でしかない。
"これを逃せば、お前の人生はつまらない無価
値なものになる"
そう言われた気がした。
その通りだろう、趣味・特技なんて言えるものは特に無く、淡々と目の前の課題をこなし続ける人生なんて面白みがないに等しい。
金髪の人が、トスを上げた。
その動きに無駄なものは一切なく、とても合理的で美しかった。
灰羽「 A、楽しそう！ 」
「 …そう、だね 」
否定なんてできない。
だってまだ私の心臓はドキドキ言っている。
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作者名：沈みゆく佐藤。 | 作成日時：2024年2月19日 18時
