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 ︳ ページ19

A視点









灰羽「 クソっ… 」



セミの音がうるさい夏
ジメジメとした湿っけは私のイライラを募らせるには十分だった




 「 リエーフ、どうしたの 」



灰羽「 俺、このチームの中で、一番背高い 」

灰羽「 高いって、それだけでも最高……なのに… 」



灰羽「 俺はベンチすら入れない 」





 「 …… 」



私の知る灰羽リエーフは底抜けに明るかった
窓際の席に座りカーテンから透ける陽が似合う男だった




 「 リエーフ、あのね 」


 「 ……… 私、応援してるから、頑張って 」





 「 音駒のエースになって 」



灰羽「 !MBはエースにはなれないって 」


 「 関係ないよ 」

 「 点が取れれば 」



灰羽「 確かに! 」

 「 (単純…) 」

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作者名:沈みゆく佐藤。 | 作成日時:2024年2月19日 18時

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