epilogue（1） ページ21
A視点
私は、現実に帰ってきた。
初めはあまりにその日常が当たり前すぎて夢なのかと思ってしまった。
現に私があのゲームを開いた日から日付は変わっていなかったのだ。
唯一変わっていた点としては、真波ちゃんのインスタが相互フォローになっていたこと。
まだ何も話していないはずのDMに
「 ちゃんとかえれたん？？」というメッセージが来ていた。
でも、何も返す気になれなくてテキトーなグッドマークを押して画面を閉じた。
『 教師のくせに、説明下手すぎだろ 』
あの人は幸せになれたのだろうか
最後まで、どこからどこまでが本当なのか。
何がなんなのか、1mmも理解できなかった。
それは流石天下のバビルスの精神医学担当と言うべきだろうか。
ふと、ゲームに目を移す。
"あの部屋"どうなったのかな。
ゲームを開いて、第四理科室の隣の部屋を目指す。
そこに、部屋はなかった。
当たり前っちゃ、当たり前か。
あの部屋がゲームの中に存在していたとしてもあれは特殊コマンドで入れる部屋なので、普通に未クリアの私がコマンド無しで入れるわけない。
このゲームはまだ発売されていない。
攻略サイトなんてものは無い
もう諦めるか。
そう思ったその時。
？「 君、なにしてんの 次はグラウンドでしょ？ 」
ﾂﾑﾙ「 あ、さてはサボりか？ イチョウに言うぞ 」
▷気分が乗らなくて
▷寝坊です
▷あなたに会いに来ました
なんじゃこの選択肢、でも
その選択肢は私のためにある気がした。
▶あなたに会いに来ました
ﾂﾑﾙ「 …… おいで 」
そこには"あの部屋"があった
epilogue（2）→←love is not forever（7）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沈みゆく佐藤。 | 作成日時：2023年9月25日 15時
