さよなら氷織くん【氷織羊】

episode38 ページ38

A視点









きっと、フロントの人は驚いたと思う。



乙夜「 おネーサン可愛いね Instagramやってる？ 」



？「 いぇーい 」


玲王「 あっ、この部屋とこの部屋と… 」


凪「 ねむーい 」






推定酔っているであろう人達と、自分達の上司とずぶ濡れの女がスイートルームを貸し切ったのだから()





相当なカオス
これで困惑しなかったらフロントの人、人生経験豊富すぎる






凪「 可笑しいよね 」


　「 はい？ 」




凪「 こんなに小さなことであほみたいに騒いだり知らない子を助けたりするの 」


凪「 めんどくさいに疲れるよね 」



　「 ……そうですね 」





　「 でも、知らない人を助けたらその分その人の中で助けた分だけ自分の存在価値が上がります 」


　「 give and takeです 」



凪「 …そ 」




氷織【 別に、タダで助けたわけやないよ？ 】

氷織【 君を助けたら助けた分だけ君の中での僕の存在価値が上がるんよ 】


氷織【 give and takeなんよ 】





暖かく感じていた海の水も冷たくなってきた頃にまた別の所がじんわり暖かくなる。




凪「泣かないでよ、泣かせたみたいじゃん」



　「 泣いてないです 」



凪「 …あっそ 」

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