さよなら氷織くん【氷織羊】

episode18 ページ19

A視点









糸師くんは選手の待機室へと向かった。
私は糸師くんが取ってくれた席へと向かう。



　「 …ぁ、 」




これは明らかに選手のユニホーム…
そういえば、糸師くんカバンちっこいのでユニホーム入んないから入れといてって言われたわ……


ちっこいバックって、JKか？
ちゃんと回収しろよ…マジで…



どうやって届けようかとおろおろしていると




？「 おネーサン大丈夫？ 」



　「 え？ 」



なんかチャラそうな人に声をかけられた。
普段ならシカトをこくが今は猫の手も借りたい状態…私はそのイケメンに事情を話した。




？「 あーね、じゃあ行く？ 」


？「 俺、今日の試合に知り合いいるから多分入れてもらえる。 」




　「 え！ 本当ですか…？ 」

　「 でも、警備の人が…… 」




？「 顔パスで行けるっしょ 」



　「 えぇ…？ 」




なんかすごい人なのかな？
私はイケメンに流されて選手の控え室まで向かった。




「 お客様……、乙夜選手ですか。」



乙夜「 ちゅーす、烏に会いに来たわ 」



「 お隣の方は？ 」






乙夜「 カノジョ 」



「 そ、そうでしたか… どうぞ 」




え"、なんでそんな意味の無い嘘を…
警備員の人ちょっと引いてるし、それに乙夜選手って……この人もサッカー選手ってこと？


彼女と言われて否定しない私に味をしめたのか腰に手を回そうとしてきたので、その手は叩いてやった。精一杯の抵抗デス…怒んないでね。

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