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臣がいつにもまして真剣な顔をして言うから、また涙腺が緩む。
たくさんの人の想いを知って、そのおかげで確信したあたしの想い。
挫折しそうになってたあたしの背中を押したのは、臣だけじゃなくて、有紗さんと、お兄ちゃんと、…それと隆二くん。
恩返し、…じゃないけど、犠牲にしてきたからこそ、あたしは責任を持ってこの人に添い遂げる義務がある。
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絶対にもう、逃げない。
目の前で微笑む彼に、同じように微笑む。
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どちらからともなく近づいた唇に身を委ねれば、温かさが心を支配する。
軽く触れた唇がゆっくりと離れて、伏せていた目をあげて彼の顔を視界に映す。
「…ふふ。」
臣「…なんだよ(笑)」
照れ隠しなのかやっと想いの通じた実感なのかわからない笑いがこみ上げた。
臣「…でさ。」
「ん?」
臣「…そろそろ、他の男のこと考えんのやめよっか。」
「え゛。…わっ…」
広臣の目が男のヒトのものに変わったのを感じた時にはもう、私はソファに押し倒されていた。
私に落とされた広臣の影の中で、近づいてくるその身体。
「やっ、…もう、」
臣「もう我慢できそうにないんだけど。」
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尼崎の雑草になりたい(プロフ) - イッキ読みしました!笑中2ころから書かれてたなんて、すごいです!臣くんと隆二くんの特徴とか健ちゃんの感じも汲み取っててとても素晴らしい小説でした! (2019年3月23日 1時) (レス) id: 9e0d1bf52d (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 昨日の夜から読み始め今読み終わりました…もう最高っ!何度泣いてしまったか…すごく苦しい場面もありましたがすごく素敵なお話ありがとうございました!! (2017年9月2日 17時) (レス) id: 73f9f33188 (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - miiさん» ありがとうございました!!一応書き手としている身としては、この上なく嬉しいお言葉…!!(T ^ T)またお会いできる機会がありましたら、よろしくお願いします! (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - さくらさん» 返信がすごく遅くなってしまいました……ありがとうございました!!それどけの感動を与えられたのなら、もう満足です。有難い限りです。ご愛読本当にありがとうございました!! (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
mii - 凄くやばかったです!もう読んでて満足とゆーか、楽しかったです! (2016年10月19日 19時) (レス) id: 38aaae60ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくしょー青春。 | 作成日時:2015年12月29日 0時