契約済み。

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隆「お前、まさか」


臣「別にその子のこと裏切ったりしてねえよ。
自分から誘った以上、ある程度の責任はあるつもりだし。


彼女の未来のことも、芸能界の中での俺と彼女の関係のことも。」


グラスの淵を掴んで肘をついた隆二が、呆れ顔を見せた。



隆「お前…何を背負ってんのかわかってんの？


自分で言うのもあれだけど、今俺らはどんどん大きくなってる。それが、熱愛の一つや二つで崩れ落ちるようなもろいもんじゃねえことは、俺もよくわかってる。


でもお前「わかってる。



…わかってんだよ、俺も。俺が言った言葉が、どれくらい重いかってこと。」




冗談だなんて言葉で片付けられないことに、



俺だって気づいている。



隆「…。


…その子のこと、好きなの？」



好き？


真面目な顔で俺にそう問いかけた隆二に、笑いが込み上げる。



臣「んなわけねえだろ。


…ありえねえっ。」



俺が声を上げて笑ったのに対して、口端を上げさえもしない隆二。


自分の笑い声が静寂の中でむなしく響いたのが寂しくて、急いで口をつぐんだ。



隆「お前…、有紗のことはどうすんだよ。」



臣「だから別に、…


Aちゃんに惹かれてるわけじゃねえって！！！」


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