２９ ページ35
朝起きると、誰かがかけてくれたらしい毛布が床に落ちた。
高層ビルの窓の外はチュンチュンと聞こえて欲しいくらいの快晴だ。高層すぎて聞こえないけど。
『あ、毛布…』
昨日のことを思い出すとめちゃくちゃ気まずい。とりあえず今まで私に起こってる出来事全てが意味わからん。万次郎も意味わからん。もういっそ私が万次郎にオチたら早いのでは？？待てそれは負けた気がするから無理。
あ〜私一人の部屋欲しいな〜〜、一人になれる場所ってそういえばここに万次郎の部屋以外無い気がする。
リビングに居ると誰かに遭遇すると思い、思いつくままリビングを出て廊下をただ歩いてみる。
『…あれ？この絵、さっきも見た様な』
ピカiソだかバンクiシーだか知らないが反社に花の絵あるのおもろいな〜って思いながら通り過ぎた気がする。
グルグル回ってる訳では無い…と思う。だって違うルートから回ってきたし。
もしやもしや…と思って真っ直ぐ突き当たりで曲がりながら走ってみる。あの絵の所に着く前に曲がった所だ。
『おっと…？』
クソ、やけに広いから余計に意味不明になっている。来た道を思い出そうにも、ボケッとしながら歩いていたためどこをどう曲がってきたか覚えてない。
『終わった、歩き回るんじゃなかった』
「そこで何してんの？」
さっき戻ってきた角から出てきたのは紫の髪色の─⋯灰谷蘭だぁー！！おっとどうする〜！！この絶望的状況をどう打破するのか！！さぁ！ここが腕の見せどころです！！打破できるかー！！
『歩いてただけ』
そっけなく返してそのまま横を通り過ぎて大人しく部屋に帰ろうとすると、ガッと腕⋯じゃなくて腰に腕を回された(？)。ぇつ？
『ちょっ⋯！』
蘭「俺には歩いてるってより迷ってる風に見えんだけど？」
『⋯知らない場所に来てキョロキョロしない方が変でしょ』
蘭「そ？じゃあこっから首領の部屋1人で行けンの？」
『アンタ以外に頼むからだいじょっ⋯ぶ！？』
ただでさえ引き寄せられた身体が灰谷蘭に近いというのに、その端正な顔が目の前まで迫る。
蘭｢オレは別にアンタらがおもろいからこのままでもいーケド｣
『はあ？』
蘭｢お前ずっとこのままでいいのかよ｣
『えっ』
蘭｢んじゃ、そーゆー事で〜♪｣
パッと離れた灰谷蘭はヒラヒラ手を振り去って行った。
嵐か？…あ！追ってココから脱出すれば良かったわ…また一人になっちゃった。
『…このままでいいのかとか、良いわけないじゃん……』
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←２８(万次郎目線)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
al8056(プロフ) - ほんとこれは、迷惑極まりないですよね…社会人(？)いや、大人としてルール守って欲しい騒動ですよね… (2022年2月21日 3時) (
レス) @page1 id: f13cfc1e4e (このIDを非表示/違反報告)
湊 - 彼氏に名前ってつけないんですか？もしつけるなら、蓮とか樹とか零とかはどうですか？ (2022年2月6日 19時) (レス) @page30 id: a05b0687be (このIDを非表示/違反報告)
鈴華 - か、彼氏ぃい！！！えっ、可哀想ｯｯｯ！！！ (2022年1月17日 18時) (レス) @page30 id: a63dbea87c (このIDを非表示/違反報告)
❄Snow moon🌙 - この小説面白かったです！！私的には、��番がみたいです！！ (2021年11月6日 19時) (レス) @page16 id: 844d47e37e (このIDを非表示/違反報告)
菜結(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございます！嬉しいです(;_;)(;_;)彼氏とどうやって別れさせるかめちゃくちゃ悩んでます😹がんばります…！ (2021年10月23日 22時) (レス) id: 0510ed3b52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜結 | 作成日時：2021年9月29日 21時
