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北山の家から俺の家までは約20分かかった。



どうぞ、と玄関の扉を開けると、北山は小さな声でお邪魔しますと言って中に入った。



リビングのカーペットに恐る恐る座る北山。



その姿に思わず笑ってしまった。



「そんなに遠慮しなくて良いよ。」



「…だって藤ヶ谷、綺麗好きだから、汚しちゃったらどうしようって思って…。」



「俺、そんな神経質じゃないから(笑)」






それに、と北山が口ごもる。



「…それに、藤ヶ谷の家って俺、初めてだから…何か緊張する…。」






「…そんなこと言われると、こっちまで緊張してくるんだけど。」



「ご、ごめん…。」



「…いいえ。」









え、何この中高生が初めて彼女を家に呼んだ時みたいな空気感(笑)






俺と北山って、いつもより距離が近くなると、素でこんな感じになるんだな、と思った。






「…とりあえず夕飯作るから、テレビでも見てて。それか、ゲームでもしてる?」



「えっ、ゲームしたい!!」



北山が目を輝かせた。…今日、やっと北山の明るい顔が見れたな、と思い嬉しかった。






「いいよ、これが今ハマってるやつなんだけど。」



「あっ、これ知ってる!この前、玉と宮田が話してて、めっちゃ面白そうだと思ったやつ!」



「うん。面白いからやってみて。」



「やるやる!ありがとう!!」



北山がゲームに夢中になっている姿を見ながら、俺と北山、2人分の夕飯を作る。






何だか、不思議な感じがした。



だけど、すごく楽しいな、と思った。

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西山(プロフ) - tsubakichanさん» 前の作品まで…!ありがとうございます(;_;)いえいえ優しさの滲み出る素敵なコメントです!ありがとうございました! (2018年7月23日 17時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)
西山(プロフ) - tsubakichanさん» 初めまして!コメントありがとうございます!ずっと読んでいただいてるんですね(;_;)ずっと語り手が藤ヶ谷さんだったのは、終盤に北山さんの気持ちをいっきに書きたかったからなんです。私も絶対幸せになってほしいです(;_;)笑 最後まで頑張ります! (2018年7月23日 17時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 元々、先の作品『secret cockteil』から、読ませて頂きまして、こちらにもハマってしまいました。言葉選びがあまり得意じゃなくて…感想とか少ないというか、ほぼしないのですが『secret cockteil』みたいな素敵なお話は大好きです。 (2018年7月23日 13時) (レス) id: 3ef3f18305 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - この作品を作られた時から読ませて頂いていました。みっくんの手紙につまった気持ち…とても、胸が締め付けられる思いで、思わず初コメ失礼します。何とか救い出して…絶対2人で幸せになって欲しいです。今後の展開、楽しみにお待ちしています。 (2018年7月23日 13時) (レス) id: 3ef3f18305 (このIDを非表示/違反報告)
西山(プロフ) - かなさん» 初めまして。コメントありがとうございます!ほんとですか?書きたい気持ちはあるのにあんまり上手く書けなくて残念だなぁと思いながらだったので 、そう言っていただいて本当に嬉しいです!最後まで頑張ります!ありがとうございました(*^^*) (2018年7月23日 11時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西山 | 作成日時:2018年6月7日 3時

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