お揃いのネクタイ ページ33
S「これは?」
J「んー、翔さんならこっちじゃない?」
プレゼントは何がいいかと聞かれ
この時期、クールビズも終わりネクタイが必要になってくるから
『お揃いのネクタイが欲しい』と言ってみた
お前オソロ好きだよね、と笑いながらふたりが好きなブランドショップへと足を運んだわけだ
翔さんに選んでもらえればそれでいいんだけど
翔さん、自分が「センスない」と思ってるから俺にいちいち確認してくるのよ
それも可愛けど。
S「これかこれ」
J「どっちも好きだよ」
S「んー、」
悩みに悩んでなんとか2本にまで絞って
S「ダーーー!決まらねえ!」
てことで2種類を2本ずつ、合計4本ご購入
S「カードで」
J「いつもありがとうございます」
S「いえいえ」
金額は軽く10を超えたけどまあ俺たち、金だけはあるからね
プレゼント購入後は街をぶらぶら
気になったショップに入ったりカフェに入ったり
S「予約までもうちょっと時間あるなあ」
J「そ?本屋でも行く?」
S「いいねえ」
ディナーは翔さんに完全に任せてある
その時間まで本屋で暇を潰そうと向かう
俺はファッション系のコーナーへ、翔さんは経済誌の方へ
ここはもう自然と分かれてしまう
J「もう秋だねえ」
どのファッション誌も秋特集、まだこんなに暑いのにね
パラパラと立ち読みをして、気になった雑誌を何冊か手に取って
すると
S「潤、ちょっと」
J「ん?」
翔さんの声
経済誌の方へ行くと
S「カズいた!」
J「は!?」
翔さんが持ってた雑誌のある1ページに見慣れた顔(いつもよりイケメン仕様)
S「日本の将来を変える天才プログラマー…だって!」
J「へー、あいつそんなすごいんだ」
まあどれだけすごくても
俺にとっては最大の邪魔者でしかない、そしてすごく変態だと思う(おい。byカズ)
、
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作者名:なち
作成日時:2016年12月30日 14時