７６話 ふわりと飛んで [大野] ページ2
翔「たーだいまー」
ニノ「お。帰ってきた」
「おら、そんなに鉄拳くらわせたかったりゃ、あ。ちげえ。食らい…くらえたきゃ」
潤「いやだからぁ、食らいたきゃ、ったら…(笑)…ダメだ」
「(笑)そんなに食らいたかったりゃ！鉄拳食らいたきゃ、く、くらええ！」
潤「アタタタタタ！北斗百裂拳」
「え？何か台詞とんでない？(笑)」
松潤と北斗の拳を音読してたら
相葉ちゃんが隣に座ってコンビニの袋をガサガサ漁り始めた。
相葉「大ちゃん何飲む？」
翔「つうか北斗の拳(笑)」
ニノ「しかもさっきから全然進まないんすよこの人たち(笑)文字読めないんでしょうね」
潤「やめろよ(笑)読めるから。読めてるから」
「カタカナが多いんだよね」
ニノ「いやいやつまずいてたとこカタカナじゃないでしょって(笑)」
ヒョイと漫画が手から離れたと思ったらニノの手に移っていて
「そんなに鉄拳食らいたかったら…？え〜〜噛みようがないなぁ」なんて言う。
翔「まあまあ、とりあえず乾杯しようか？」
相葉「うん！」
相葉ちゃんのハッキリした声に顔を上げたら
タイミングを合わせたように、翔くんが俺を見た。
だから反射的に笑ったけど、何だか気持ちが晴れないのは、なんで。
いや…なんでかなんて、分かってっけどね。
徐々に深まる夜が怖い。
ほんの少しだけ口角を上げて
眉毛をふにゃりと歪めて
翔くんは俺から目を逸らすと乾杯の音頭を取った。
ニノ「大野さん顔怖いよ」
「…そう？」
ニノ「うん。怖い」
怖いのは俺の方なのにな。
翔くんを結局引き止められない自分が簡単に想像つくんだ。
ほんでもう、
二度と会えないなんてこと…サイアクだけど、十分想像つく。
…と、
俺の首にかかっていた時計をニノが外して
ぼんやり見ているうちに、そいつを自分の首にさげた。
ニノ「俺が持ってる」
「なんでだよ」
ニノ「なんでも」
「…何でも。お見通しってか？」
ニノ「…(笑)そうかな。…そうかもね」
少し笑って缶ビールに口をつける。
なんの話題か相葉ちゃんと爆笑する翔くんを振り向いて
もう一口、もう一口…
浴びるように飲む酒のせい、意識がふわりと浮いてった。
「リーダー？」
そのうち誰かに名前を呼ばれたけど、誰か分からなくて目を閉じた。
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あかり - ぜひ見させていただきます！！ (2015年8月9日 21時) (
レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - あかりさん» そう言っていただけると本当に嬉しいです！よければ他の作品もよろしくお願いします。 (2015年8月9日 20時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とてもおもしろかったです！完結おめでとうございます((o(*>ω<*)o)) (2015年8月5日 21時) (レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - 花夜さん» 花夜さん、ありがとうございます。今後の励みになります♪ (2015年7月30日 22時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
花夜 - 凄く面白いです!!! (2015年7月27日 15時) (レス) id: 7e159a367e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみちゃん | 作成日時：2015年5月20日 17時
