【おそ松さん】傷だらけの少女【マフィア松】 (ページ6)

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監視ページ6

「あ"〜っ。ﾀﾋぬ…」

帰ってきた後、そう呟きながら鏡の前に座って肩に包帯を巻いていく

鏡の前には血まみれの弾が置いてあった

あのとき、位置からして緑のシャツの男に撃たれたとき貫通していなかった為、自分で弾を取り出した

「そして足の骨折」

念の為に組織から貰っておいた松葉杖があるし、主にやる狙撃の仕事には一切の支障がない(はず)からいいのだがそれにしたってやり過ぎたと今でも反省している

すると、スマホから電話がかかってきたことを知らせる音楽がなった。そこには『非通知』と出ていた為、すぐに組織からだと分かった

そして血がついてない方の手で電話を取るとやけに楽しそうな声が静かな部屋に響いた

『よぉ、A。その傷どうした』

電話の相手がこんな事を言っているのには理由がある。それは、ここに監視カメラがあるから

ついでに言うと盗聴器もある

常に監視されているのだ。その為こんな大きな傷を隠すことなど出来ない。

松野ファミリーがいた事を話そうとして、戸惑った

彼らは『アジトを襲撃する』と言っていた。

そうなると話していいものか……

迷った挙句こう説明した

「ベネットの部下が数名逃げていくのを確認した為、逃すまいと思わず屋上から飛び降りてしまって………」

我ながら無理があると思う人もいるだろうが、私は何回もそういう危険な戦い方をしているのでアッサリと理解された

『そういう無茶な戦い方すんのはいいが、使い物にならなくなったら意味ねぇからほどほどにしとけよ』

「心得ております」

よっぽど殺せたのが嬉しいのか盛り上がっている声が電話口から聞こえてくる。いい加減耳障りになった為「ご心配おかけしました。また仕事があればいつでも」と言って切った

こういう明らかに酔っているときは変に反感を買わないに限る。酔っているときほど人はキレやすいのだから

そのままベットへダイブする

もう嫌だ。どこでも監視されている。外へ出ても組織の人につけられているし

そこで何故か松野ファミリーが思い浮かんだ

それにしても似てたなぁ。色がないと見分けつかないんじゃないの？

そんな事を考えていると急激に瞼が重くなってきた

痛みや疲労もあって眠気が襲ってきたのだろう。そのまま流れに身を任せて寝てしまった