奇人の愛情 ページ35
ようやく、そう言いたいほどに長い時間をかけてボスがいるであろう部屋の前に来ていた
お「開けるぞ」
おそ松さんの呼びかけに全員がコクリと頷くと勢い良く扉が開かれて一斉に部屋の中に拳銃を向けた
？「ああ。ようやく来たか」
くるりとオシャレな椅子を回転させてこちらに振り返った人物は片手に拳銃を持っていた。
その傍らには恐らくトップ2の2人であろう男女が立っていた
「あなたがボスでよろしいんですね？」
航「ああ、そうだよ。僕が篠原航だ。よく来たねA」
チ「知り合い？」
「いいえ。全く」
首を振ると航は心底残念そうな顔をした
航「覚えていないか？残念だなぁ。まぁいい。これからの僕達の未来に過去など必要ないだろう」
松＋夢主「…………はぁ？……」
航「待っていたんだよ何年も君が来るのを」
ぞわぞわぞわっ！と全身に鳥肌がたつのが分かる。
1言で言えば、気持ち悪い。
誰!?これからの未来って何!?待ってたってどゆこと!?明らかにこの人30代だよね？ロリコン!?ロリコンなの!?ねぇ。
なんでもう私があなたの事受け入れてる前提なの!?ヤッバイ奴に会っちゃった！てか本当に誰？会ったことあったっけ!?
航「さぁ、おいでA。そんなちんけなマフィアグループなんて退屈だろう。安心しろ、このトップ2の2人がいればすぐに立て直せる」
てか呼び捨てぇ!?こいつ今の状況分かってんのか！あ、コイツって言っちゃったごめんねつい！
「もぁーっー！なんっでこう私のまわりは変人が集まってくるの!?てかキメぇよおっさん！鳥肌たつわ！何？いきなり初対面の女子高生呼び捨て？いやちゃん付けされてもキモいけどさぁ!?」
思わず頭をガシガシと乱暴に掻きながら絶叫するが相手は全くものともしてない。
チ「うん。取り敢えず、落ち着こうかA。そっちが素なの？てかその変人の中に僕らも含まれてないよね？」
「…………」
チ「え、何で黙るの？」
「…………」
チ「だから何で黙るのーーーっ！」
お「うるせぇな！コントしてる場合じゃねぇの分かってる!?」
「お、おそ松さんがまともなツッコミをしている…」
お「Aって意外に俺らに当たりキツイよね。いろんな意味で」
十「やっべーね！このおっさん」
チ「うん。お前の話の繋げ方の方がヤバいかも」
カ「フゥ〜ン。レディを怖がらせるのはいただけないな」
「あーっ！もうまともな奴を寄越して下さーい」
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作者名：ぽむ | 作成日時：2019年5月19日 14時
