感じない ページ34
魅羽から合流したと連絡が入って10分くらい経った。
おかしい。聞いていた人数よりはるかに多い
全く前に進んでいる感じがしない。
鮮血で染まっていく綺麗なドレス。壁にも床にも天井にもベットリとついた血
お「取り敢えずこのフロアにはもういねぇみたいだな」
「想定していたより多かったですね」
チ「理由は分からないけど短期間でこんなに人数を増やしたなんてね」
カ「どっかのマフィアと協力でもしてるのか？」
弾が無くなった小型の拳銃をホルターにしまって倒れている人だったものから拳銃を奪って弾を確認する
そう、油断していたのだ
背後から近づく気配も何もなかったのに不意に私の首に手がまわって頭に拳銃をつきつけられた
？「動くな」
静かな空間に響いたその低い声にようやく4人も男の存在に気づいた。
お「へぇ……全く気づかなかった…」
チ「こんだけ気配を消せたって事は幹部の誰かだろうね」
十「野球!?殺ってもいいの!?」
カ「いや、待つんだジュウシマ〜ツ。Aが人質に取られているようだぞ」
？「お前ら、松野ファミリーだな。それにこの女まで一緒とは」
お「Aの事まで知ってんのか」
ト『そいつ、幹部のNo.5
「あら、これでNo.5？意外と大した事がないんですね」
連「なめてんのか？この女」
カ「お、おい。カラ松Girlあまり挑発するのは…」
「ああ、1つアトバイスしてあげましょう。人質を取るのであれば咄嗟に撃ちにくい拳銃よりも首に当てているだけで人質が動くと傷がつけられるナイフの方がオススメですよ」
そう言って連夜の私の首に回っている手を掴むと鉄棒で坂上がりをするようにくるりと回って折りたたんだ膝を連夜の顔面に命中させた。
勢いがありすぎたようでヨロヨロと後ろへ下がって尻もちをついた連夜の拳銃を拾う
お「うっひゃ〜Aっておっかないねぇ」
チ「まさか人質に取られて自分で解決しちゃうとはね」
カ「oh…強いGirlもいいがCuteなAも俺は好きだぜ…」
連「なんっなんだ！この化物ども」
よろけながら立ち上がる連夜に容赦なく拳銃を向けると
「ごめんなさいね。生憎、ろくなところで育っていなくて」
言い終えると乾いた銃声が響き渡った
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作者名：ぽむ | 作成日時：2019年5月19日 14時
