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お嫁さん1 ページ2

此処は万事屋。オーナーである坂田銀時が営む店であり、その名の通り何でも屋である。

依頼が来る日は疎らであり、今日の所依頼は全く来ていない。
肝心のオーナーの坂田銀時は暇を良い事にパチンコ。残された従業員は万事屋で各自過ごしている。

万事屋の従業員である志村新八がせっせと掃除をしていた処、「ギャァァアア!!ぱっつぁんンンン!!」と、もう一人の従業員の神楽の悲鳴にも似た叫び声が万事屋に響いた。


突然の叫び声に肩を跳ね上がらせビビる新八。驚いた反動でズレた眼鏡を指で上げて、神楽のいる部屋へと向かう。


「ど、どうしたの神楽ちゃん!」
「これ見るアル新八ィ!」

慌てたように神楽が新八に差し出したのは、一枚の写真。何年か前の写真だろうか、少し古いような感じがする。
写真に写っているのは、純白のタキシードを着ている坂田銀時だった。


「こ、これって...!」
「誰アルカ!?この女ァ!」

何より二人が驚いたのは、その銀時の隣に映っている女である。
彼女は純白のウェディングドレスを身に纏いっていた。満面の笑みで写っている彼女と少し控えめに笑っている銀時は、凄く幸せそうな顔だ。

いつもは死んだ魚のような目をしているくせに、この写真の中の彼の目はとても輝いてる。
こんな銀時の姿は見たことが無い。驚きと同時に、何だかいつもと違う銀時に寒気がしたようなしないような、そんな二人であった。


「銀さん、もしかして結婚してたのかな...?」
「でも可笑しいアル。銀ちゃん結婚指輪はめてないネ」
「もしかして、バツイチって事かなぁ...」

万事屋の従業員として働き出し、まだ1週間と少ししか経ってないこの二人。

死んだ魚の目をして、意地汚くて、ちゃらんぽらんな侍だが、何処か消えない魂を持っている。そんな彼に惹かれ、万事屋の一員になったのだが__


「何か、複雑だね...」
「私銀ちゃんに何て声かければ良いアルカ?星の数だけ女はいるって言った方が良いアルカ?」
「うん傷口抉るみたいだから止めてあげてね神楽ちゃん」


息子のエ◯本を見つけた母親より気まずく重たいものを見てしまった新八と神楽。
暫く無の空間が広がっていた処、ガラリと玄関の戸が開く音が大きく聞こえた。


「ッたく、新台出たと思って行ってみたら...。ハァー、とんだハズレくじだわ」


銀時の独り言と共に、足音が徐々に新八たちがいる部屋に近づいてきた。
ヤバい、そう思っても徒に時が過ぎて行くばかり。成す術も無かった。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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涅槃(プロフ) - みーたん@銀さんらぶさん» 長い間放置していたもので、レスが遅くなってしまい申し訳ありませんm(_ _)m続きはぼちぼちと書いていきますね!コメントありがとうございます! (2017年9月16日 11時) (レス) id: 39439d4efd (このIDを非表示/違反報告)
みーたん@銀さんらぶ(プロフ) - 続き気になります!こんな感じのゆるーいの大好きです (2017年7月26日 20時) (レス) id: b9e5180767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涅槃 | 作成日時:2017年5月4日 21時

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