春の一コマ その1 side凛 ページ4
そうかぁ…Aも、もう高校生かぁ…
「なにそのおじいさんみたいな。そんなこと言ったら凛だってもう高3じゃん。ってことは、来年大学生じゃん?」
おっと。考えていたことが口に出ていたようだ。あっぶね。
いや、だって俺、今の今までAのブレザー姿めっちゃかわいいなぁ中等部のセーラー服も当然かわいかったんだけどやっぱアレだね。自分の着てる制服と同じデザインの制服着てるとうれしいからね。みたいなことをずっと考えてたから。
こういう事言うと、なんでかA、怒るんだよなぁ。
怒られてないってことはその部分は口には出してなかったようだな。よかった。
「あー!お前、アレだぞおま、俺のがセンパイなんだから、『凛センパイ!』って言わなきゃだめなんだぞおい。」
いかにも(?)生徒会の人間らしく注意(?)してるけども、正直学校の暗黙のルールとかどうでもよくて、ただ単にAに先輩呼びされたいだけなんだよね。てへぺろ。
いや、だってアレじゃん?最近Aったら『りんにーちゃん』って呼んでくれないじゃん。
なんかさみしいじゃん。だからそれっぽいことをね。ちょとね。言ってもらお
「わっかりましたぁー凛センパイ!」
おぉっとお?!
え。まじで言ってくれちゃったよ。え。かわいい。思ってた数百倍かわいい。
え、てかまってなんか心拍数やばいめっちゃはやくなってる。えやばい。なんか、こう、し、心臓がいたい。いや、Aがかわいくて心臓締め付けられるような感覚になったことはすごい多いんだけどなんか今回はその比じゃないレベルでやばい。
「どしたの?急に。」
っうぇ?!っあしまった俺今ボーっとしてた?!
「...!っい、いや!な、んでもないぜ!」
や、やばい。なんだこのかんじ。俺、今絶対なんかおかしい。心臓バックバクしててうるっさい。
「ほんとぉ?」
「本当に!ホラ、はやく行こうぜ!クラス表見なきゃだろ」
と、とりあえずダッシュだ!!戦線離脱!!(?)
あーもうなんなんだ!!このヘンな感覚!!なんか…そう、まるで…
恋、みたいな!!
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作者名:とうふけいじょし@めんつゆがけ | 作成日時:2019年6月9日 20時