HSside ページ33
段々と体の力が抜けてえずかないようにはなってきた。
また吐いても良いように口元にタオルだけ置いておくか。
吐き気は止まっても呼吸は乱れたままだから呼吸が落ち着いてほしくてゆっくりと背中をさすり続ける。
さすっている背中はかなり熱い。
何度あるのか気になるけどここに体温計はないもんなー…。
さっきまではあんなに吸っても吸っても呼吸がゆっくりにならなかったのに急に呼吸が落ち着いてきた。
逆に意識あるか不安に思っていたらユンギヒョンも同じことを思ったみたい。
SG「ヒョン！大丈夫？！…ジニヒョン！？」
ユンギヒョンが結構力を入れて叩くとやっと目を開けてくれた。
けどまたすぐに目を閉じてしまった。
これは寝ているっていう解釈で良いのかな…。
かなり心配だけど…。
でも息はしてるから…そこだけはしっかり見ておこう。
N「ゴホゴホゴホッ…ゲホゲホ……ヒュー…はぁ…ヒュー…ゴホッ…」
寝ていたことで少し咳が落ち着いていたけどまた激しく咳込みだしたヒョン。
さすがにジンヒョンも目が覚めたみたいでもぞもぞ動いている。
良かった、意識はあるみたい。
というか今の咳で意識が浮上したというか…。
今までまったくと言っていいほど動かなかったヒョンがゆっくり体を起こした。
「ヒョンどうしました？」
JN「ん“〜……」
驚いて聞くけど首を横に振って何も言ってくれない。
ヒョンはヒョンと向き合う形で座っていた僕の胸に倒れ込んできた。
「っと…ヒョン大丈夫！？」
ヒョンは縦に何度か頷く。
びっくりした。本当に意識飛んだのかと思った…。
JN「くるしぃ……ぜー…たすけて…げほげほ……ぜー……」
「苦しいね。ヒョン…もう少しだから…」
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作者名：結良 | 作成日時：2022年12月4日 14時
