○ダンボール戦機ＷＡＲＳ●〜緋色の少女と・・・〜１０

◆ユキジの告白 ページ43

ハルキ＞俺はそれでも、お前が好きだ。
ユキジ＞ーーッ！
真っ直ぐに見つめてくる、緑色の瞳・・・。
ユキジ＞・・・・・【ボソッ】苦手なんだよな。
ハルキ＞え？
彼だけではない。ヒカルも、アラタも、サクヤも。他の男子達も。何かを決めた時の彼らは、真っ直ぐな瞳をしている。
その迷いのない、真っ直ぐな瞳で見つめられるのが、何よりも苦手だった。逃げられないから・・・逃げちゃいけない気がするから・・・。
ユキジ＞・・・・・もし・・・もし、許されるのなら・・・・・私も、ハルキと一緒にいたい。
ハルキ＞ーーッ！？
一瞬、ユキジが何を言ったのか理解できなかった。だが次の瞬間、頬を赤く染めた彼女を見て、やっと理解できた。一緒にいたい・・・それは、つまり。
ハルキ＞それって・・・。
ユキジ＞／／／／／ぃ、言わせるな。馬鹿。
確定だ。だがハルキは・・・。
ハルキ＞ハッキリ言ってもらわなければ、わからないんだがな？
ユキジ＞お、まっ・・・！
こういう時でもなければ、彼女に勝つ機会などないだろう。と、つい意地悪をしたくなってしまった。
ハッキリ言えというのも、普段ユキジがよく言っていた言葉だ。なら自分もそうするのが、筋だろうと。
ユキジ＞／／／／／ッ！じゃあ、私のどこを好きになった！？
ハルキ＞え？
ユキジ＞言ったら／／／言ってやる。
予想していなかった反撃に、思わず間の抜けた声が出た。が、そんなもの、ハルキにとっては簡単な回答だった。
ハルキ＞明るい笑顔と、不器用だが優しい所。それと、たまに可愛いのとたまに頼もしい所。だな。
ユキジ＞／／／／／可愛くないし、たまに頼もしいっていうのがなんかムカつく。普段は頼りないみたいじゃないか。
ハルキ＞いいや。頼もし過ぎて、俺が悔しいと思える事が多いだけだ。
ユキジ＞え・・・。
ハルキ＞ほら、俺は言ったぞ。次はユキジの番だ。
ユキジ＞うっ・・・。
完全に止まっている手は、キーボードの上で握ったり開いたりを繰り返している。視線はあちこちに向けられ、珍しくユキジが動揺している事を教えてくれる。
滅多に見られないであろうその姿に、ハルキは可愛いと思わざるを得ない。口に出せば照れながらも怒りそうなので、今は言わない。今は、違う言葉を聞きたい。
ユキジ＞・・・・・苦労するぞ、絶対。
ハルキ＞もうとっくにしている。アラタやヒカル、お前でな。
ユキジ＞・・・・・・ハルキが・・・好き。
上目遣いになりながら、頬を赤く染め、普通の女の子が告白した。

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