○ダンボール戦機ＷＡＲＳ●〜緋色の少女と・・・〜１０

◇本音 ページ42

そっぽを向くユキジ。顔を覗き込もうとしても、できなかった。
ハルキ＞っ！
だが、髪の隙間から見えた彼女の耳が、少し赤くなっているのはわかった。
ユキジ＞・・・告白なんて、された事なかったし。ジン兄を好きだって言ってた時と、なんか違うし。その・・・正直、頭の中いっぱいいっぱいで・・・どう言葉を返していいのか、わかってない。こんなの、初めてだ・・・。
口調は相変わらずだが、いつもとは違う・・・“女の子らしい”ユキジが、目の前にいた。
ユキジ＞・・・・・誰も好きにならない。そう、決めてたはずだった。
ハルキ＞だった？
ユキジ＞・・・・・でも、やっぱり簡単にはいかないんだなって、最近、思い知った。
彼女が何を言いたいのか、ハルキにはよくわからなかった。ただひとつだけわかったのは、ユキジが何かを懸命に伝えようとしているという事。言葉を選びながら、そして伝えても良いのかどうか・・・迷いながら。
ユキジ＞人間は無意識に、自分とは違う少数派を批判しようとする。お父さんの事があって、周りで噂話されて・・・それを思い知った。もし、もし私が誰かを好きになって、その人と一緒にいて・・・お父さんの事を知ったとする。私は背負う覚悟がある。でも、相手になかったとしたら？罪人の娘なんかと一緒にいたくないって、否定されたら？それが怖かった。親は親、子供は子供・・・そう割り切れない人だったら？親が罪人でもう死んでいるのなら、子供の私が償うべきだって、言われたら？だから、私は私が幸福に生きる事が・・・怖かった。受け入れてくれる人だったとしても、知った周りの人が批判してきたら？耐えられるのかわからない。離れて行くのが怖かった。自分はいい。でもその人が傷付くのが・・・一番怖かった。
ハルキ＞ユキジ・・・。
やはり彼女は、優しい。自分が傷付く事も怖い。だが好きな人を巻き込み、その人が傷付くのが一番怖い。
普通の人間なら、自分が一番かわいい。だが彼女は、他人が一番で自分を２番目にしている。自分の幸福を望まないのは、他人の為。
ユキジ＞なんで罪人の娘が生きてる？なんで幸福に生きてる？なんでいなくならない？なんでここにいる？なんで罪人の娘と付き合える？頭おかしいのか？付き合ってるのなら同罪だ。いなくなれ、償え、消えろ。そんな・・・そんな言葉を浴びせられるかもしれない・・・・・それでも・・・それでもハルキは・・・好きだって言える？一緒に背負うって言える？
ハルキ＞俺はーー。

◆ユキジの告白→←◆ハルキの告白

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す