○ダンボール戦機ＷＡＲＳ●〜緋色の少女と・・・〜１０

◆俺たちの未来へ ページ22

アラタ＞早く良くなって、ムラクのサポート頼むな。
ユキジ＞任せとけ。これでもＴＯ社では、そこそこやれてたからね。機械系、プログラム系は専門分野だ。なんとかしてみせるさ、私なりにね。
その言葉に、アラタは笑顔で右手を差し出した。最初はその意味がわからなかったが、理解すると笑顔になり自分の右手を出し、握手を交わした。
そしてアラタはフェリーに乗り込む。
ユノ＞そう言えば今更だけど、診療所抜け出して来てよかったの？
ユキジ＞許可は取ったよ、どのみち明日からは学園に顔出す予定だったしね。それにアラタ達の見送りだけじゃないんだ、目的は。
ヒ・ハ・サ・ム＞？？？
ユノ＞他にもいるの？
ユキジ＞私の大好きな・・・お兄ちゃんの、ね。

ジン＞アラタ。
アラタ＞えっ？ジンさん！
ジン＞猿田教官から聞いたよ、君の話。
アラタ＞あ、はぁ・・・。
ジン＞これからのことを決めていないなら、先輩達に会ってみるといい。
アラタ＞え？
ジン＞ＬＢＸで・・・世界を守るために戦った先輩達のことだ。彼らは今も、自分達にできることを考え、頑張っている。学ぶことがきっとあるはずだ。
アラタ＞先輩か・・・・・わかりました！俺、会ってみます！よーし、先輩といろんな話を・・・・・いや！
ジン＞っ？
アラタ＞ＬＢＸバトルしてみたい！
ユキジ＞(会話、丸聞こえだっての)
ジン＞ユキジ！
ユキジ＞ん？
ジン＞僕がいなくても、無理だけはするなよ？
ユキジ＞ハハッ・・・わかってるよ。約束する。
ジン＞フッ・・・。
互いに笑顔を向けると、ユキジはＣＣＭを取り出し両手で操作する。いつもは利き手である右手だけでやるが、やはり身体が動かし難いらしく両手で操作する。
ヒカル＞何をしてるんだ？ユキジ。
ユキジ＞ん？ちょっとね。

「久し振り、元気？私は元気だよ。心を開くことのできた、仲間と楽しくやってるよ

あ、そうそう。もしかしたら、これから騒がしいＬＢＸ馬鹿と会うかも

その時はよろしくね？私の大切な仲間だから」

短いその文章を、ユキジは一斉送信した。ジン以外の兄・姉と呼び慕う人達に・・・。
ユキジ＞【ボソッ】感謝しろよ？アラタ。

そして、フェリーが出港した。

ジェノックのメンバーでは、キャサリン・ハナコ・ノゾミ・タイガ・ゲンドウ・・・そしてアラタが乗船している。
別れではあるが、今生の別れではないからか、みんなの表情には笑顔が浮かんでいた。
アラタ＞みんなぁ！またなぁ！

◇避けたい修羅場→←◇旅立ち

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• 恋愛運: ★★★☆☆
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