110.ここで終わりじゃない ページ35
ー赤ー
紫「……まだ信じられないのもわかるけど、マルが目覚ます前になんとかせなアカンと思う。」
ヒナは、そう言って静寂を打ち破った。
黒「…せやな。何しでかすかわからんし 」
黄「考えへんと、わからんしな 」
緑「………っ… 」
大倉は涙を服で拭った。
よっぽど悲しかったんだろう。それは、俺も同じだった。
黒「ホンマ、ヒントも何も無い状態やから憶測でしかないけど……。ヤスやな、やっぱり。」
黄「俺もそう思う。疑いたくはないけど……。」
紫「でも、どこおるかわからんしなぁ 」
きっとその通りだろう。
今この場所にいないのはヤスだけ。
だからといって、他の4人は違うのかと言われたら可能性はゼロじゃない。けど、少なくとも亮と大倉とはほぼ一緒にいたんだから、違うと言い切れる。
ヨコとヒナだってずっと2人でいたのだ。
どちらかがおかしな行動をしていたら、すぐに報告しているだろう。
赤「それにしても、何でアイツはヨコの能力に反映されなかったん？」
これは、素朴な疑問だった。
その他のみんながあの地図上に表示されていたのに、ヤスだけ表示されないのはおかしい。
緑「……俺、ずっと考えてたんやけど。
………多分、ヤスは魔法使いになったんやと思う。」
その言葉に、目を見開く。
でもなんだか、そんな気がしなくもない。
そうなんじゃないかって、錯覚してしまいそう。
紫「だから、あの地図には現れなかった。
……本当にそうなんかな 」
黒「そうやったら、ヤスの命が危ない…。
…どうする？どうしたらええん……。」
いつのまにか、2人も魔法使いの存在について知っていた。
確かに、強大な力を使われたらたまったもんじゃない。こちらには被害が及ぶし、ヤスの命を犠牲にしてしまうかもしれない。
そんなの、やっぱりダメや。
黄「全然手がかりが無いな……。」
緑「ホンマに大丈夫なんやろか… 」
それでも、やっぱり可能性だけでの話をしているから、全部本当かわからない。
ホンマに、どうしたらええんや？
ずっと迷いっぱなしや。沢山の謎に振り回されて。
けど………
赤「いや、何か絶対にある。真実は無いとおかしいから。
それに、
“必ずここから出る”って、約束したやんか 」
思っていた事を言っただけ。
だけど、4人はみんな頷いてくれた。
同じ気持ちで繋がっていた。
多分、2人も根っこは変わらない。
だから________
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朱狐(プロフ) - ハニーレモンさん» 本当ですか！ありがとうございます！励みにして頑張ります！ (2019年9月28日 8時) (
レス) id: 576e85210a (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - はじめまして最初から読みました。安くんの存在も気になります。すばるくんには主人公ちゃんを最後まで守ってあげてほしいです。楽しみに待っています。(*^-^*) (2019年9月28日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱狐 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=tikuwa123456789&scr=novel/bokuranokako...
作成日時：2018年2月8日 19時
