あなたと 【プロ野球短編集】

北條史也『キセキ』(GReeeeN) ページ4

「史也はさ、本当に私で良かったの？」


不意にAの口から出た言葉に、正直戸惑った。


「あたりまえやん、なんかあった？」

「……なにもないよ、ちょっと気になっただけ」


好きっていう気持ちは、ドラマやマンガみたいに簡単に言葉に出来るものではないと思う。

俺のその思いが、Aを不安にさせていることには薄々気がついていた。


「俺らの出会いってさ、大きな世界での小さな出来事やん？それって奇跡やと思わん？」

「え、どしたの急に」

「もし俺があの日Aに出会ってなかったら、今まで重ねた日々ってなくなるやん？」

「そりゃあそうでしょ」


Aが眉を八の字にして答える。


「俺らの出会いは必然？それとも偶然？」


Aの目を見つめてやると、瞬時に目をそらされる。


「……運命？」


想定内の答えが返ってくる。


「まあつまり、そういうことや」

「え、全然わかんないよ！」


納得はしてくれなかったようだが、Aにはちゃんと笑顔が戻っていた。


「俺はお前がいれば幸せなんや」


そういってAの手を握ると、それだけで愛を感じた。


だからいつも側にいて欲しい、『愛しい君』へ。







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書いていくうちにどんどん内容が難しくなっちゃいました。

自分の国語力のなさが身に染みました。

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