僕の好き、君にあげる。

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そして現在に至る。
明日の夜に私はヤマダクントデートスル…？




デート？デート、デート！デート？




デートという言葉がゲシュタルト崩壊しそうなほど頭の中を駆け巡っている。





慧「…なに？デート？」





『わ、！慧居たの？』




慧「今来た。で何？デートってなに？」




『や、デートじゃないんです。違う違う。そうだよデートじゃないよね』

慧「……？」






いつの間にか家に上がっていた慧の存在にも気づかず、不覚にも山田くんを意識してしまっている自分が居た。



明日何着てこうかなとか考えたり私はそれなりに浮かれているんだと思う。






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そんな時、携帯の通知が鳴った。


山田くん明日デートなんですからお洒落してきてくださいよ



……山田くんからだ。浮かれているはずなのに通知音が鳴った時私は今日連絡先を交換した八乙女さんを思い浮かべてしまった。



連絡してくれないかなって、待ってる自分が居た。




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次の日の朝、少し早起きして支度しようとすると慧がちょうど自分の家に帰ろうとしている所だった




慧「あれ、今日早いねどうした？」



『あ、うん。いやまぁ…』



慧「…なんで隠すの？デートなんでしょ、」



『やっ、デートってほどでも』




慧「……ま、早く帰ってきてね」





慧は玄関をゆっくりと閉めて出ていった。

優しい声のトーンとは裏腹に慧の表情は不機嫌だった

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