弟子 ページ22
「私の念能力だよ。死者達の手(ゴーストハンド)」
「念...？私の体が動かないと言うのもその念と言うものなの！？」
状況が分からず口調が戻ってしまった。だけど、それ以上にこのままではまずい。
「そう。それが念」
ゆっくりと私の元へ近づいたラビリンスさんは興味ありげにこちらの瞳を見つめた。
「君、素質あるよ。オーラの精孔が開いてない今の状態でも分かる。だからさ、取り引きしよ｣
「取り引き...？」
「私の弟子になって。その代わりに見逃したげる」
それはつまり、弟子にならなければ捕まえるという意味でもある。この動けない状況がその証拠だ。
「それ、脅しに近いんじゃないの？」
「返事は？」
「――分かったわ。貴方の弟子になる」
これは私が生きていくためには、利用しなければならない駒の1つだった。
足掻いて足掻いて、いつかまたあの少年に会いたい。それだけが私の生きる意味であり、希望なのだ。
「よろしく。ラビーさん」
「...！よろしくね！えーと、」
「Aよ。てゆうか、いつから私が女だって気づいてたのかしら？」
「動きで分かるよ。骨格とか仕草でも」
出来るだけ男性っぽく振舞っていたつもりなのだが、やはり気づく人は気づいてしまうものか。
「私はもう寝るわ。そして、ありがと」
小さく礼を言うと、私は男装のために付けていたウィッグを外し動けるようになった体でベッドに戻った。
「あんなに小さい子が、数年前からずっと殺人鬼として生きてきたなんて世の中もどうかしてるなぁ...｣
「まぁ、ハンターである私じゃどうもできないけど」
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僕です。(プロフ) - はにゃ？さん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです😊応援に応えられるよう更新頑張りますね！ (2023年4月15日 15時) (
レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ？ - とても読みやすいです。これからも応援してます。 (2023年4月15日 2時) (レス) id: 1a9c7abd60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：僕です。 | 作成日時：2023年4月11日 17時
