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7.悩み ページ7

Aと初めて会ったのは、今から約1年前。

ジャイアンツの親睦会に、誠司さんが彼女だっていって連れてきた。

一見真面目で、おとなしそうだったけど、話してみたらとても面白かった。

横浜の名門大学出身で、話もしっかりしてたしよく気が利いた。

やっぱ誠司さんは良い女捕まえるなって、最初は尊敬してた。



だんだんとそう思わなくなってきたのは、今年の春からかな?

Aに相談があるって言われて、二人で飲みにいった。


「石川くんから見たら、私たちってどんな風?」

「美男美女で、仲良くて、誰しもが憧れるカップルやない?」


納得いかない答えだったのか、不満そうに目を外に移す。

「喧嘩でもしたん?」

そう問うと、急に黙りこむA。

しばらくの沈黙の末、ようやくAが口を開いた。

「……石川くんはさ、好きでもない人と付き合える?」

想定外の質問だった。


「誠司さんのこと好きやないん?」

「そんなことないよ。かっこいいし優しいし、とても大切にしてくれるし……」


自分で聞いておきながら、心にできるモヤモヤ


「じゃあなにがあかんのん?」

「……なんか、お互いに愛がないっていうかさ……
好きだから付き合ってるんじゃなくて、付き合ってるから好き……そんな感じがして」


Aの言っていることは、よくわからなかった。


「ごめん、全然わからんわ」

「いやいや、聞いて貰ったて楽になった。ありがとね」









家に帰ってもそのことをずっと考えてた。


Aは誠司さんのことを信用してなくて、不安になってる

Aはもとから誠司さんを好きじゃなかった


どちらかか、あるいは両方


考えれば考えるほど俺の頭はAのことでいっぱいになっていった。


終いには、誠司さんからAを奪おう

そんな考えに至った。








.

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砂田琴莉☆野球&BIGBANG(プロフ) - とても面白いです。頑張ってください(^ー^) (2017年12月25日 8時) (レス) id: 7d83a7a8fd (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 楽しみにしてます!!! (2017年12月11日 20時) (レス) id: 45b184216f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちくわさん» ありがとうございます!!これからどんどん登場する予定ですよ! (2017年12月11日 13時) (レス) id: ce7d14e8eb (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 石田くん出てるのすごい嬉しいです!!!!!!! (2017年12月11日 12時) (レス) id: 45b184216f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月5日 0時

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