会いに来て ページ24
・
「あ、返信じゃなくて電話来たよ。はい」
「…え、ちょ………え、なんで私…」
「治はAちゃんに用があるんだろ。ほらちゃんと持って、落とさないでね笑」
私は手の中で唸るスマホを持ち直し、ゆっくりと通話ボタンを押した。
・
・
「…………も、もしもし……」
「………Aちゃん？」
「……Aです」
心臓が壊れそうなほど強く鳴りだした。久しぶりに聞く優しい声になぜか少し泣きそうになる。
「あ、あの……長らくお店に行
「フッフ、行
「……」
「……それは、俺の気持ちに答えられへんから？」
治くんの言葉に私は首まで振って否定する。
「ち、違う………行かなかった間、治くんの料理がすごく恋しかった。」
「せやったら恋しかったのは、俺の料理だけ？」
……
「……………ううん、違う」
……
「残りは、ちゃんと面と向かって聞きたいなぁ」
「…っ……」
…
「会いたい、はよ来て…」
「………っ…うん……」
「…あ……ごめん、今休憩中でもう行かな！
悪いんやけど、孝支くんから俺のLINE貰っといてや」
「……っこっちこそ、休憩中なのにわざわざ、ありがとう……頑張ってね」
「おん……ありがとぉ。ほなね」
…
「あのさ………なんなのお前ら。想像してた500倍くらいデレッデレなんだけど。意味わかんない。こっちが恥ずかしいんだけど。」
「かっ……こよすぎて………しんじゃう……」
「多分治も今そんな感じだと思う。ていうか2人とも、繋ぎ合わせた俺にはなんか言う事ないのかな？」
＿＿＿＿_______________
・
そんなこんなで、私は菅原くんのお節介で約2ヶ月ぶりに治くんと会話を交わし、いよいよ彼に会いに行く事になっていたのだ。
ここまで来てしまうともう後には戻れない。そう思った矢先だったのに……
「…治くんに、なんて言おう……」
・
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兎海(プロフ) - kamui926さん» 嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2021年1月11日 13時) (
レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
kamui926(プロフ) - この小説すごく良かったです。 (2021年1月8日 21時) (レス) id: 1fab38a7fb (このIDを非表示/違反報告)
兎海(プロフ) - もすけさん» 頑張ります！読んでくださりありがとうございます(=^^=) (2020年8月20日 10時) (レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
もすけ - はじめまして！更新されるたび楽しく読ませていただいています！更新これからも頑張ってください(^^) (2020年8月20日 0時) (レス) id: 77771da255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎海 | 作成日時：2020年8月1日 2時
