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「おはよー」
「…はよ」
「え何。怒ってるの？」
「怒ってへん」
「顔怖いよ…っていうか、こんなに朝ごはん作ってどうするの！食べきれないよ」
テーブルにずらりと並んだヘビーな朝食にAは息を呑んだ。
あの後、結局俺は一睡もできずに朝を迎えてしまった。
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�爛魯ぅ薀ぅ佞性�
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今でも暗闇の寝室の中はっきり見たAの顔を鮮明に思い出せる。今しがた隣で眠たそうに水を飲む彼女とは似ても似つかない、優艶な顔色を。
そんな当の本人は俺の顔を怪訝そうに見つめ、何か言いたげなその口を開く。
「治さんや、怒ってないのは分かったけどその顔はなんですか？」
朝食とは別に弁当用のおにぎりを握っている俺をさりげなく手伝うように、味付き海苔を丁度いいサイズに切り渡された。
さすがに返答に迷う。唐突に、飲んできたたった一杯の酒の名前をキスしただけで当ててきて気味が悪かった、とは少し言いにくい。
…
「……いやちょっと、お前にびびっとるだけやし」
「えなんで私…？」
「…いずれにせよも少し、お前を観察せなな思て。」
「治の中で私は宇宙人かなんかなの？」
「それに近い存在かもしれんな」
「………そうですか…」
少し不機嫌そうに頬を膨らますAの顔。もしかしたら、あれは本当に俺が酔っていただけだったのかもしれない。そう思えば思うほど、目の前の彼女に疑心暗鬼になる。
「彗星から見れば、私たちみんな宇宙人ですよーだ」
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Aはいつもよく分からない。
だがそれが恐らく、俺が今、彼女と一緒に居たいと思う最大の理由である気もする。
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兎海(プロフ) - 壬生桜さん» 嬉しいです！読んでくださりありがとうございます＾＾ (2020年7月19日 23時) (
レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
壬生桜(プロフ) - あぁ。好き！こういう治いい！ますます治に惚れてまう！ (2020年7月17日 3時) (レス) id: fa982b1939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎海 | 作成日時：2020年7月2日 23時
