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「仕方ないじゃんか…
トマジューが、本っ当に美味しかったんだよ」
「人にこない心配かけといてなんやねんそのアホ発言。しかもそれがほんまにトマジューやったら今頃こんな風になっとらん」
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昨夜、友達との飲み会で初めて飲んだブラッティーメアリー(トマジュー)は、口当たりが良い上に思わず夢中になるくらい好みの味だった。
そのせいでその後、急性アルコール中毒になった私は、異常な寒さと吐き気に震えながら、友人宅のトイレに2時間入り浸るはめになった。
何とか持ち堪えて救急搬送は免れたが、残念ながら治の説教からは免れる事が出来なかった。
「大体、酒弱いやつがそういう場所でしゃしゃんな」
「ご、ごめんって……私もこんなつもりじゃなかったんだよ…ほんとに」
酒が好きだ。その割に、救いようがない程弱い。
治が私にこんなに釘を刺すのは、今に始まった事ではない。その全ての原因は私にある。自分でもちゃんとそれは分かっているつもりだった。
「取り敢えずお前当分酒禁止」
「ぇええ…そんなぁ…自分は飲まないからって…」
「なぁまさか、…異論が認められる立場やと思っとらんよなぁ」
「…喜んで、禁酒させて頂きます」
大きな目玉に思いっきり睨まれ、さっきぶりの悪寒に再び身を竦めた。私のその様子に治はたいそう呆れたような顔で、はぁと溜息をついた。
「頼むで…ほな、風呂入ってくるわ」
「はい…ごゆっくり」
「お前のせいでゆっくりしたくてもできひんわボケ」と毒付きながらも彼は浴室へと向かって行った。
同棲中の私の彼氏、
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兎海(プロフ) - 壬生桜さん» 嬉しいです!読んでくださりありがとうございます^^ (2020年7月19日 23時) (レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
壬生桜(プロフ) - あぁ。好き!こういう治いい!ますます治に惚れてまう! (2020年7月17日 3時) (レス) id: fa982b1939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:兎海 | 作成日時:2020年7月2日 23時