プロローグ。 ページ3
秋のライブが近付いて来る。
そ「ばぁう腕出すの遅れてる！！」
ば「っ、ごめん。」
て「ばぁうくん、動画のテロップ決めといてくれる？」
ば「あぁ分かった。」
し「ばぁう、これから飯食いに行こーぜ。」
ば「おー。ちょっとだけな？」
ま「すーっ...」
ば「爆睡してんじゃん、(笑)お疲れ。」
日に日に忙しくなって行って、自分の家に帰れない日もあった。
毎日息を切らして、声を枯らして練習して。
リスナーの為に、動画も投稿して。
MIXさんに返事返して。
それから、それから...
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
し「ばぁう大丈夫？なんかフラついてるけど。」
疲れが蓄積されて、遂に限界を迎えたのか視界が歪む。
ば「あー...頭痛い。」
本格的に体を壊し始めた事を自覚する。
て「ばぁうくんそこ休んでな？帰る？」
心配顔で俺を覗き込むてるちゃんは、そう提案してくれた。
家帰ったら編集も出来るし、...
何より、何もしないで此処に居るのは只々迷惑だと思うし。
ば「帰る〜...ごめんね、？」
作り笑いを浮かべる。
そ「え、ばぁう帰んの？」
ま「まさかこの状態で歌わせるとか無いよね？そまちゃ？」
そ「まさかねw」
ば「じゃあ俺帰ったってプロデューサーさんに言っといて。お疲れ。」
淡々と帰る準備を済ませ、建物を後にする。
時間通りに来る電車に揺られながら、ぼーっと景色を見る。
明日は歌ってみた上げて...配信もしないと。
違う、明日定期だ。
ちゃんとしないと。
窓に映る自分は、酷く見えた。
目の下には隈、髪はくしゃくしゃ。
随分追い詰められてんな、俺。
今の時期の活動は、最早義務であり、全く持って楽しさを感じなかった。
ぐら、と目眩がして吊り革強く握りしめる。
...なんか、皆生き生きしてたな。
俺は、全然楽しそうじゃない。
俺だけ、置いてかれてるの...？
そう思うと、この電車から孤立した感覚になった。
心臓に鉛が付けられたみたいに、重くなる。
辛い。
消えちゃいたい。
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紫騎。(プロフ) - 凪さん» なんだろう、この９文字(と８文字)の破壊力が凄いです...(‘д‘⊂彡☆))Д´)凪さん大好きです♡頑張ります！ (2022年10月29日 17時) (
レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 好きです、この作品（と書いてる紫騎さん） (2022年10月29日 16時) (レス) @page12 id: f266a8c9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫騎。 | 作成日時：2022年9月8日 19時
