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siyunn.💚
so「ほんとに?家まで送んなくて良いの?」
si「うん、ここまでで良いの。ほら、そまの家遠いじゃん?」
so「...そうだけど、」
si「寂しいなら電話してくれても良いから。ね、?」
so「...分かった。じゃあ、ね。」
si「ん〜、wじゃね、」
そまは、反対方向を向いて歩き始める。
曲がり角まで見送った後、俺は薄暗い裏路地に足を向ける。
重い足を引きずって、歩き出す。
むやみに凶器を持っていると通報されかねないので、ポケットの中に2,3本入れて前を向く。
si「ッ...!」
裏路地の壁に、もたれ掛かっている、そまが居た。
え、さっき帰って...ッ先回り、!?
so「ねぇ、何してんの?」
何時もの温厚そうな優しい面影は無く、只々無表情で俺を見つめてくる。
目だけで責められてるみたいだった。
背中に冷や汗が流れた。
si「や、別に何もしてないよ?こっちの方が家まで近いってだけ、(笑)」
へらっ、と軽い笑みを零す。
so「...じゃあ、これはどうやって説明すんの。」
si「ッあ、」
レジ袋を引ったくられる。
so「カッター...」
si「それはね、ッ、撮影で使おうと思ってさ、ッ」
自分でも分かってしまう位、動揺していた。
so「嘘、なんだな。」
酷く突き放された言い方だった。
si「ッごめんなさ、」
so「もう、お前とはやっていけない。ごめん。」
si「え、ッ...」
そまは、そう言い残して去って行った。
違う、違う
ごめんなさい、ごめんなさい
心の中で何度も弁明する。
でも、そまの背中には何も届かない。
__________
so「ッしゆん!」
si「...ッ!?」
自分が何処にいるかも分からず、取り敢えず驚く。
人工的な光が眩しかったが、徐々に慣れていく。
ここ...そまの家、?
あれ、俺、なんで...?
so「はーッ、良かっ、た〜。」
何時もの、暖かくて優しい顔のそまが目に入る。
さっきカッター見つかったのは、夢?
そまが離れていっちゃうのも、夢、?
ドッと安心感が溢れて、涙が滲んでくる。
si「っう、ポロポロ...」
so「んー、どした?(笑)悲しくなっちゃった?」
si「ん゛〜、(泣)」
そまは背中に手を当てて優しく擦ってくれる。
si「ぁ、グスッ」
so「っ、と...」
がく、と前屈みになって、今まで気付か無かった俺の荷物が足に当たる。
控えめにビニール袋の音が鳴る。
so「あ、邪魔だった?ごめんごめん、退けるわ。」
si「え、ぁ、駄目...そまストップ。」
え待って、止まって?
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凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時