❤#30 ページ31
vau.❤
本当に腹が立つ。
まだ抜けきって無いアルコールに脳を溶かされながら、怒りを噛みしめる。
ゆきむら。と口論しながら、ふと思った。
【元メンバー】と言う言葉に固執して話を進めている事に。
そして、その言葉を発する度にゆきむら。が若干悲しそうな顔をする。
そんな顔を見たいんじゃない。
真実を教えて欲しいだけ。
今の複雑で、嘘で塗り固めた関係を続けたくない。
陽炎の様にぼんやりとした、断片的な情報だけで俺が理解する訳が無い。
ゆきむら。は言わないの一点張りで話が進展しないため、しゆんを指名した。
その瞬間、
しゆんは絶望に満ちた表情に、
てるちゃんは大層安堵した表情をした。
v「ほら。言えよ。」
急かした気持ちで口を動かした。
しゆんは、小刻みに震える唇を動かした。
その姿を見て少し鼻で笑ってしまった。
此奴はすぐ秘密ばらすタイプだな。
なんなら最初っからゆきむら。じゃなくてしゆんに聞けば良かった。
無駄な時間取っちまったじゃねぇか。
そう思った瞬間に、想定外の言葉が耳に届いた。
si「...言えない。」
v「...はぁ?」
前髪で隠れていた瞳が、俺をしっかりと見つめた。
si「ばぁうちゃんには関係無い。」
...ぶちっ、と。
何処かの血管が切れた音がした。
ゆきむら。にも遠回しに言われていた。
お前は第三者だ。
余計な首を突っ込むな、と。
しゆんには言われたく無かった。
話を振った自分が悪い事など、完全に棚の上に置いて。
思わす俺はしゆんの首元を掴んだ。
si「っ、くッ、」
あぁまただ。
また手ぇ上げちまった。
苦しそうなしゆんの顔を見て、スッと冷静になる。
相変わらずさぁ、(笑)
歪んだ趣味してるよな、俺。
苦しんでる顔が好きとか。
怒りに任せて体を動かすと、結局自分好みの行動をしてしまう。
v「...はっ、」
笑みを含んだ声が漏れる。
でもその声は、周りの喧騒にかき消される。
so「おいばぁう手ぇ離せ!!」
m「ばぁうくん!!ねえ!」
si「はぁっ、はぁっ、ポロポロ」
y「しゆん、!!」
t「ばぁうくん...また...っ、辞めて!!」
なんかネットで見たけど、
こういう危機的状況で人の性格って出るらしい。
皆必死になってしゆんの事助けようとしてるな。
本当に好きなんだな、しゆんの事。
...俺は?
危機的状況にしている俺は?
軽蔑された視線を浴びている俺は?
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時