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病室まで強制連行させられ、ゆきむを抜いた5人に問い詰められて説教を食らったが、頭の中は数分前に見た景色が鮮明に思い出されていた。
「...(ぼーっ)」
so「...駄目だこりゃ。」
t「これじゃ話聞けないよ。」
m「右に同意。」
v「おい待てよ、俺ら怒ってんじゃねぇのかよ!ほら、しっさんとか。」
si「んー、めんどいしブロック解除ぐらいスマホ奪えば出来るくね?」
v「...確かに。」
t「納得しちゃう...?」
so「...w」
1度気になった事が解明出来るまでずっと迷っているのが僕の悪い癖だ。
そして...ゆきむの弟...僕と関わりがあったような...。
人と触れ合わないと自然に記憶は無くなっていくのだろうか。
全く思い出せない。
でも、引っかかる。
看「失礼します。」
一定したリズムでドアが叩かれ、看護師さんが入ってくる。
看「先程、A看護師からAさんが脱走したとの報告を受けましたので、GPS付きのリングを装着させて頂きます。」
僕の元に近寄り、鉄で出来ている重いリングを手首に着けられる。
これ腕動かせないんじゃないかレベルで重い。
看「あら、細すぎて隙間が空いてしまいますね。」
「あ、これでも大丈夫です。」
看「そうですか、では私はこれで。」
「ありがとうございます。」
何に対しての感謝なのか自分でも分からない。
人と対面すると無駄に労力を使う。
周りに人が居て思う事じゃないけど。
so「行ったか。」
t「てか、何でゆきむ言い争ってたの?」
てるちゃんナイス。
m「てか、あの人誰?」
si「知らなーい。」
v「あ、俺知ってる。」
「教えて欲しい...です。」
v「ん〜...じゃ、どっから?」
急に僕に顔を近づけて来る。
いつの間にか心を許されていて、良かったと頭の隅で思う。
「ゆきむの...弟?さんの事...です。」
so「あそれなら俺知ってる!」
v「何だよ。」
so「まあまあ...アイツはゆらって言う名前で、ゆきむら。と14歳差だね。中3。バリバリスポーツ系で俺と偶にバスケしてるよ。」
v「はいはいそこまでー。次俺だから。」
so「分かった分かった、(笑)」
v「...(腹立つなぁそま)」
so「拗ねるな、ほらAが待ってる。」
v「...ゆら、昨日学校帰りに信号飛び出して事故ったんだよ。不幸中の幸いだけど、足を骨折するだけで済んだんだよ。でも、後ろから誰かに押されるのを見たって人が居て、今日押した人が見つかったんだって。で、揉めてる。」
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花音(プロフ) - 初めまして!私も同じ気持ちです( TДT)ゆっくり休んで下さいね( ;∀;) (2022年5月17日 15時) (レス) @page26 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 私もです…(´;ω;`) 受け入れられる気がしないです… (2022年5月16日 20時) (レス) @page26 id: 32504c8e03 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - どタイプです。さいこうです。ありがとうございます😭 (2022年5月14日 10時) (レス) @page24 id: e34a02d390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年4月16日 11時