#10 ページ10
「ｯあ゛ぁ...。」
起床。
不登校生活をしていると平日休日の区別が無く、毎日決まったサイクルで過ごせるようになる。
今だって目覚まし時計が鳴らなくても起きた。
こんなしょうもない自慢を誰が評価してくれるのだろうか。
ハードルの低い生活をしている人...否、誰も評価してくれないと思う。
マジ寝起きの脳細胞死んでる。
左手で髪を軽く梳かしつつ、右手でベッドに1番近いカーテンを開ける。
今日は生憎の雨。
余計外に出る気は失せたけど、二度寝したらどうせ止むだろうと予想し布団に潜り込んだ。
この眠気が収まる前に早く寝る事がポイント。
「ｯは!」
はいはいお早う、もう昼だね。
じゃあこんにちはじゃん。
急過ぎる、どのテンションで対応して良いのか分からなくなるトーク。
ぼっちスキルが日に日に上がり、努力してこの状態まで極めた。
だぁ、腹減った。
...こっからリビングまでベルトコンベアにしようかな。
そしたら移動楽だし。
楽に生きる道しか考えていないAA氏。
日本がもっと厳しくなったら楽に生きようとする人殺されるんかな。
そしたら僕に人権ないじゃん。
遺言ちゃんと書いてからこの世を去ろう...。
たまには良い、未来のこと考えるのも。
でも、考えすぎると何か精神不安定になって鬱になる。
思考回路を途中で切って活動停止状態にした。
ゼリー飽きてきたなー...カロリーメイトとかあるっけな。
ごそごそする事5、6分。
残り1個の袋を発見して、すかさず消費期限を確認。
ｯ危ない...1週間後に切れるところだった。
カロリーメイトの味、嫌いじゃないんだよね。
行儀は悪いが、立ったまま口に入れる。
口の中が乾燥し、水を求めた。
「(ゴクッ、)...ご馳走様でした。」
TVを付けて、今日の天気を確認した。
外を見るといつの間にか雨は止んで、虹が出ていた。
アスファルトはまだ湿っていたけど、
着替えようとクローゼットを開ける。
水色の薄いロンTに暗い青のGジャン、黒のデニムパンツ。
今日の日差しはそんなに強くないから帽子はかぶらなくて良いか。
マスクはマストアイテム。
死んでしまったスマホ、財布、家の鍵だけを小さいバッグにに入れて、身だしなみを整えた。
暇潰しにと、音楽プレーヤーとプッシュポップバブルを詰め込んだ。
「よしｯ...」
昨日も見た外の景色。
眩しいと思いつつも足を1歩踏み出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花音(プロフ) - 初めまして!私も同じ気持ちです( ＴДＴ)ゆっくり休んで下さいね( ；∀；) (2022年5月17日 15時) (
レス) @page26 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 私もです…(´；ω；｀) 受け入れられる気がしないです… (2022年5月16日 20時) (レス) @page26 id: 32504c8e03 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - どタイプです。さいこうです。ありがとうございます😭 (2022年5月14日 10時) (レス) @page24 id: e34a02d390 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫騎。 | 作成日時：2022年4月16日 11時
